Job:ディレクター(テレビ)・アシスタントディレクター
ディレクター(テレビ)・アシスタントディテクター
〔2003年原本〕
ディテクターはテレビ・ラジオの番組制作の現場責任者、演出家、監督、D(ディー)といわれます。テレビなのかラジオなのかによって、またドラマ、ニュース、特集など番組の企画、台本、演出、編集の全過程に関わります。
ドラマ番組では映画監督や演劇の演出家に近く、特集や取材のある番組では撮影から編集までの総指揮者、歌番組など進行司会者のいるものは、歌手やスタッフなどのコーディネーター役です。
放送曲では制作部に属しますが、番組制作を制作プロダクションに任すことがますます多くなり、ディレクターは制作プロダクションに属するか、フリーの契約者が多くなっています。
実際のディテクターは超多忙です。ワイドショーなどは企画立案、台本づくり、取材・撮影先の下見、スタッフの指揮、タレントなど出演者との交渉、ロケーション先の設定・準備、撮影後の編集などを指揮します。
30分番組を作るのに数百時間もの撮影をすることもあります。その編集を指揮していくのですから相当にハードなものになります。体力と根気のいる仕事です。夜も昼もない激務の連続となることも珍しくはありません。結果は「視聴率のみによって」計られるといえます。
なお、台本づくりは放送ライターが担当することも多くなっています。番組編集者は編集者(フィルム、ビデオ)として独立した仕事になってきています。
アシスタントディレクター(AD)はディレクターの助手です。
ADは1つの番組ごとに数人~数十人つきますが、短いものだと1人のこともあります。
ADは上からチーフAD、セカンドAD、サードAD、フォースAD…とランクづけられ、仕事分担も決められます。
チーフADになると出演者のスケジュール調整やディレクターの出演補助的な仕事をします。しかしほかは下働き長時間労働の超低賃金です。しかしディレクターへのステップとして希望者は後をたちません。チーフADになるのに数年を要することが多いようです。ADの仕事は出演者の送迎、スタジオ見学者の整理、食事準備などあらゆる雑用が入ります。
ディレクターになるには放送局の制作部に入ること、制作プロダクションに入ることです。放送局では制作部に所属できるかどうかわかりません。プロダクションは多く、それぞれ傾向(カラー)があるので、その選択が重要です。
ADからディレクターになろうという人は多いのですが、本当にディレクターになれるのは1~2割程度でしょう。早い人で20代前半です。
制作プロダクションディレクターの収入は一般には高いといわれますが、制作プロダクションの競争が激しく、制作費はそう高くありませんので、上下差は大きいと思います。
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