Job:建設組積工
建設組積工
〔2003年原本〕
建築物の仕上げのため、壁、床、天井およびそれらの化粧をする仕事の総称です。材料が工事箇所でそれぞれ専門化していますが、2種類以上の仕事をする人もいます。
建設ブロック工は、設計図にもとづいて、鉄筋とモルタルを使って、空洞コンクリートブロックと積み上げ、屏や壁をつくります。「補強コンクリートブロック工事の施工に必要な技能」が、ブロック建築の技能資格になっています。
タイル工は、浴室などの仕上げにタイルを張る仕事をします。タイル張り技能士の資格があります。近年はタイルの模造品(ゴム製、プラスチック製)ができており、それを使う仕事も増えています。タイルを所定の目地割りどおりに貼りつけた後、鏝(こて)で目地を切る仕上げがあります。この化粧目地を専門にする人を目地工といいます。仕上げの後のタイルを磨く専門をタイルクリーニング工といいます。目地やタイルクリーニングの専門は少なく、タイル工自身の仕事にしているところがかなりあります。
レンガ工は、歩道、壁、花壇などにレンガを積み上げ、並べてつくる仕事をします。レンガ積み技能士の技能資格があります。
そのほか、石工もいます。石を積み重ね屏などをつくる仕事をします。
建設組積に関するこれらの仕事は、小規模な建設会社や自営業者がほとんどです。大手建設業者の下請けをしているところも多くなっています。
仕事は屋外のことが多く、作業場所は移動します。雨天などは休みになり、日祝日は工期に追われて働くことも多くなります。ほかの建設関連業者と仕事の手順などで協力していかなければならず、時間外労働も多くなります。労働時間は不規則ですが、特別に長時間労働ということではありません。〔給〕は出来高制が多く、技能・経験によって収入は大きく開きます。見習い期間は給料制のこともあります。その期間は〔低〕。
【参考】(社)全国建築コンクリートブロック工業会
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