旭川食品加工協議会
旭川食品加工協議会
種類・内容 | 規格外でも十分に食べられる商品を、旭川市内の子ども食堂に寄付 |
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所在地 | 〒 |
運営者 | 金田道従(協議会会長)、荒戸貴弘(協議会事務局) |
TEL・FAX | |
新聞記事 |
規格外食品 子ども食堂に 旭川食品加工協議会 商品リスト随時提供 廃棄減らす効果も期待
食品メーカーなど43社でつくる旭川食品加工協議会(金田道従会長)は今月から、店頭での販売には適さない規格外でも十分に食べることのできる商品を、旭川市内の子ども食堂に寄付する取り組みを始めた。
食品廃棄を減らし、子どもの貧困対策につなげる狙い。
協議会加盟の食品メーカーはこれまで規格外商品を廃棄してきた。
だが廃棄する商品の中には賞味期限が残り食べられるものが多く「廃棄を減らしながら何かに役立てたい」と子ども食堂への寄付を思いついた。
食材提供の流れは、まずメーカーが提供可能な商品の情報を協議会と、市内の子ども食堂のネットワーク組織「旭川おとな食堂」を経由して、子ども食堂5カ所に配布。
子ども食堂はリストの中に欲しいものがあれば、おとな食堂と協議会を経由して、メーカーに欲しい数量を注文する。
メーカーはおとな食堂に商品を配送し、その後、子ども食堂に提供される仕組み。
協議会は子ども食堂に対し食品廃棄の押しつけにならないよう、食材情報リストの中から欲しい分だけ注文してもらうようにした。
メーカーに対しても提供の義務感や負担が生じないよう、提供日を決めず、随時提供とした。
協議会事務局の荒戸貴弘さん(45)は「両者にとって無理のない仕組みを考えた」と話す。
今月10日に初回の提供が行われ、食品会社「旭川鶏卵」が商品の味付け卵を作る過程で出た規格外のゆで卵42個を寄付。
子ども食堂の「おてらde食堂」がもらい受け、11日の食事会で子供たちに提供した。
旭川おとな食堂事務局の今井一貴さん(31)は「子ども食堂の多くはボランティア運営のため安定した食材の確保が難しい。企業などからの寄付が浸透すれば、子ども食堂の実施団体も増える」と期待している。
〔◆平成29(2017)年3月22日 北海道新聞 朝刊地方〕