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キドックス

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NPO法人 キドックス

所在地 茨城県土浦市
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引きこもり理解へ 神栖で対話交流会 支援の在り方考える
NPO法人キドックスの活動内容の説明をする同法人代表理事の上山琴美さん
引きこもりや不登校に関する理解を深めようと「ひきこもり・不登校/つながり・考える対話交流会in神栖」が7日、神栖市溝口の市中央公民館で開催された。
鹿行地域を中心に、引きこもりの家族や関心を持つ市民らが参加。
講話やグループ交流を通じて、支援の在り方を考えた。
講話には、保護犬の世話や里親探しを通じて引きこもりや不登校の若者を支援するNPO法人キドックス(土浦市)代表理事の上山琴美さんと、息子が約10年間引きこもり状態にあるHさんが登壇した。
上山さんは、引きこもりの若者が犬の世話をきっかけに立ち直った事例を紹介。
「(引きこもりを)自分や家族のせいにしない人は支援が順調にいくことが多い」と、自立に向かいやすい人の傾向を説明した。
家族についても「(引きこもり当事者に)かかりきりにならず、自分の人生を楽しみながらやっている人の方がうまくいく」と肩の荷を下ろすよう促した。 
Hさんの息子は、クラス委員を務めたり、寝る間を惜しんで勉強や部活動に励んだりするなど学校生活に打ち込んでいたが、中学2年時のある日から不登校になってしまったという。
Hさんは当時を振り返り「きのうまではできたじゃない。というふうに接してしまった」と後悔。
「今思えばあれだけ頑張って、もう(心の)風船が割れそうだったんだと思う」と息子の当時の心境を思いやった。
それから数年、Hさんの働き掛けもあり、息子は信頼できる医師を見つけ、徐々に回復してきているという。
現在はカウンセリングを受けながら、就労を目指していくつかの職場を見学しに行っている。
Hさんは「みんな同じように、ではなく、いまある存在を大事にしなくてはいけない」とかみしめた。
講話後は支援団体の紹介や、引きこもりの現状などについて意見を交わすグループ交流会が行われた。
〔2019年12/11(水) 茨城新聞クロスアイ(矢幡佳那子)〕

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