こどもサポートセンター
こどもサポートセンター
所在地 | 兵庫県明石市 |
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子ども食堂:明石で学習会 皆が楽しめる場に 運営希望者に報告 広がり、実践例も/兵庫
地域の子どもに食事を提供し、居場所づくりや支援にもつながる「子ども食堂」が広がりを見せている中、実際に運営している団体の代表者や、社会福祉協議会の担当者が現状や課題を報告する学習会が、今月初め、明石市内であった。
食堂をこれから始めたいと考えている人ら約80人が参加し、資金や人集めの実践例のほか、「参加する皆が楽しめることが大切」といったアドバイスに聴き入った。
尼崎市や神戸市で食材の提供など子ども食堂の運営に携わるコープこうべが主催した。
明石市内で3カ所の子ども食堂を開いている一般社団法人「こどもサポートセンター」代表理事の佐々木薫さんは、「子ども食堂イコール貧困、来るのが恥ずかしい」という図式から離れ、
「支援が必要ない子どもは一人もいない」という視点からの取り組みを紹介。
資金は市などの助成金を積極的に利用しているという。
神戸市垂水区の楫(かじ)朋子さんの場合は、不登校の子など身近にいた子どもの居場所づくりをと考えたのが、食堂開設のきっかけ。
PTAや学校支援ボランティアで培った地縁を活用し、協力者を得て昨年6月、「みんなで一緒にワイワイ食べませんか?」と呼びかけ、スタートさせた。
尼崎市からは、コープこうべで地区の理事を務める中西志津子さんが、大人たちの居場所づくりが、子育て支援、子ども食堂へとつながった経緯を報告。
「学校給食のない冬休みになると食事がとりにくくなる児童がいる」との情報を得て、まず一昨年末からの冬休み中「みんなでお昼ごはん会」を開催。
食堂開設へと結実した。
いずれも、最初は少ない運営メンバーだったが、次第に輪が広がり、農家やスーパー、個人などから食材の提供も増えているという。
また、食事だけでなく宿題や遊びの場としても活用され、今後、学生や若い親たちのボランティア参加にも期待が寄せられている。
神戸市垂水区社会福祉協議会は今月、活動を始める際の手助けにと「子どもの居場所づくりトリセツ」を発行。
同協議会のホームページからダウンロードできる。
〔◆平成29(2017)年2月12日 毎日新聞 神戸版〕