陽だまり子ども食堂
所在地 | 北海道恵庭市 |
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ページ名陽だまり子ども食堂、北海道恵庭市、(子ども食堂、)
子ども食堂 3カ所に 旬の食材を和食で 親子向けの交流会も 遊び、勉強にも開放 千歳は「駄菓子屋」併設 恵庭
【恵庭、千歳】恵庭市は、貧困や孤食の問題を抱える家庭の子に食事を提供する「子ども食堂」の普及を本格化させている。
民間団体に委託する子ども食堂は昨年度1カ所だったが、本年度3カ所に拡大。各施設とも特徴のある運営をしている。
子ども食堂が全国各地で増える中、市は昨年、NPO法人えにわ市民プラザ・アイルに委託し「あすなろカレッジ」の名称で開設した。
利用する子どもたちが「家に帰っても1人だから、居心地がよい」と喜ぶなど好評なことから拡大を決定し、本年度、新たにNPO法人の「ワーカーズコープ」「陽(ひ)だまりの家」に委託した。
両法人は150万円の補助を受けて週1回、食事の提供や学習支援などを開始。
いずれも定員は10人程度で、事前の申し込みが必要だ。
3カ所のうち、あすなろカレッジは旬の食材を使った和食の提供が特徴。
出来合いの料理を食べさせる家庭も多い中、うま味調味料を使わない料理を出す。
味覚を形成する幼少期に素材本来の味を知ってもらうのが狙いだ。
ワーカーズコープは昨年6月から、独自で子ども食堂「びばっと・恵庭」を運営しているが、本年度から市の補助金を得て食事提供を毎月1回から毎週1回(木曜)に増やした。
火曜と金曜の週2回、子育て中の親子向けの交流会も開いている。
陽だまりの家が運営する「陽だまり子ども食堂」は、毎週水曜に食事を提供している。
このほかに、火、木、金曜には、自由に遊んだり、勉強したりできるよう、子どもたちに開放。協力する市内の専門学校生らが面倒を見ている。
市は「父母が安心して働けるまちづくりを進めたい」(市子ども家庭課)として、今後順次増やしていく考えだ。
一方、千歳市では3月に、子ども食堂の第1号がオープンした。
障害児のデイサービス施設を運営する「十彩(といろ)」(札幌)が開設、毎週土曜に食事提供を行っている。
子供の社交場として昔ながらの「駄菓子屋」を併設するなど工夫した運営をしている。
〔◆平成29(2017)年5月12日 北海道新聞 朝刊地方〕