高知市成年後見サポートセンター
所在地 | 高知県高知市 |
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ページ名高知市成年後見サポートセンター、高知県高知市、(生活困窮者のニュース)
入院/葬儀/家財処分 単身者の不安解消へ 高知市社協 サポート事業開始
高知市社会福祉協議会は、頼れる親族がいない独居高齢者らの不安を解消しようと、入院や施設入所時のサポートに加え、預託金を基に死後の葬儀、家財処分、医療費・家賃の精算などを行う事業を4月から始めた。
高齢者の財産管理では、認知症などで判断能力が衰える前に弁護士や司法書士などと契約を結んでおく任意後見制度があるが、市社協が始めたのは同制度を利用する金銭的余裕がない人が対象。
同市在住の単身世帯で頼れる親族がおらず、預貯金が1千万円以下の人が利用できる。
年齢制限はないが、生活保護世帯は対象外。
支援内容は、定期的な電話や自宅訪問による安否確認を行う「基本サービス」(年会費6千円)と、施設入所時などや死亡後の支援を行う「あんしんサービス」(利用料1時間1500円)の2本立て。
あんしんサービスは、入院説明の同席・契約の立ち会い▽入院時などの必要物品の持参や電気・ガスなどの休止手続き▽緊急入院時の関係者連絡先への連絡▽預託金による入院費・施設利用料の支払いや、死後の遺体の引き取り、埋葬・葬儀、遺品整理・家財の処分-など。
判断能力がしっかりしているうちに依頼者と市社協が契約を結び、判断能力が衰えた場合は成年後見制度につなぐ。
裁判所で後見人が決まるまでには数カ月かかるため、その間の入院費(およその目安で約30万円)と埋葬・葬儀費(同約20万円)と賃貸物件の家財処分代を事前に預託金として預ける必要がある。
全国では、東京や福岡など10カ所ほどでしか始まっていないサービス。
市社協は「頼れる人がおらず、民生委員や(入所先の)施設長が葬儀を出すケースも増えている。
判断能力がしっかりしているうちに『こうしてほしい』と契約を結ぶことで、安心して生きていくことにつながれば」としている。
問い合わせは、市社協の「高知市成年後見サポートセンター」
(088・856・5539)へ。
〔◆平成29(2017)年4月5日 高知新聞 夕刊〕