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◆恵庭墓園の合同墓 申請、半年間で43件 想定以上 「生前予約」が６割 背景に核家族化　経済的理由も
【恵庭】複数の遺骨を一緒に納める恵庭墓園（西島松）の合同墓「恵庭市合同納骨塚」の利用申請が、昨年10月の開設からの半年間で43件と、当初の想定を大幅に超えている。
過半数は「生前予約」で、市は「核家族化の進行で、『将来、墓を守る人がいなくなる』などの不安から生前に申請する人は今後も増え続ける」（環境課）とみる。
合同納骨塚は、墓園を管理する市が整備。敷地面積は約40平方メートル。
高さ約１メートルのモニュメントには市章などが彫り込まれ、供物台や休憩用の椅子などを備える。
市内在住者のほか、過去に居住したことがあるなど「恵庭に縁がある人」が利用できる。
利用申請は昨年10月から受け付けている。
先に整備した他市の状況などを参考に恵庭市は当初、年間30件を見込んだが、３月末現在で早くも43件に上る。
このうち、自分が亡くなった場合の埋葬を依頼しておく「生前予約」は26件と６割を占める。
別の墓から遺骨を移す「改葬」は５件。
市外から移住した新市民が墓参時の負担軽減のため、かつての居住地から移す例が多い。
このほか経済的理由で墓を建てられないことから利用するケースもあるという。
市が留意点として呼びかけているのは、一度納骨すると他人の遺骨と混じってしまうため二度と取り出せなくなることだ。
担当者は「将来的に改葬する可能性がないことを親族間でしっかりと確認した上で申請してほしい」という。
使用料（永代）は１万５千円。恵庭墓園内の区画を市に返還して納骨する場合は1万500円。
生活保護受給者や市内２カ所の旧共同墓地から改葬する人は無料で利用できる。
申請手続きなどの問い合わせは市環境課（電）33・3131へ。
〔２０１６年４月２４日・貧困ネット、平成28（2016）年4月15日　北海道新聞　朝刊地方〕