室蘭市社会福祉協議会
所在地 | 北海道室蘭市 |
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ページ名室蘭市社会福祉協議会、北海道室蘭市、パンくず(子ども食堂・フードバンク、生活困窮者の周辺ニュース)
フードバンク 今春始動 室蘭市社協 余った食品 子ども食堂へ 生活困窮者への支援視野
室蘭市社会福祉協議会(山中正尚会長)は、賞味期限が近いことや受発注のミスなどで廃棄される食品を、支援が必要な人へ配る「フードバンク事業」を4月に始めようと準備を進めている。
手始めに同時期に同社協内に開設が予定されている、子ども食堂「なかよし食堂」に食品を提供する。
将来的に他の子ども食堂や生活困窮者へも配分する考えだ。
フードバンクは小売店の店頭に並ばない食品や衛生上問題がない規格外品を引き取り、福祉施設や生活に困っている家庭へ届ける仕組み。
市内を含む西胆振にはないが、道内では札幌や苫小牧などのボランティアが手掛けるほか、コープさっぽろが全道の福祉施設に提供している。
同社協は、食品メーカーから乾物や調味料、缶詰などを集めて全国の福祉施設に配分している本州のフードバンクと提携。
市内の住民グループが4月に開設予定のなかよし食堂へ食品を提供する。配送料は社協側が負担する方針。
ただし、この方式で集めた食品は提供元のフードバンクの方針もあり、管理責任の面から提供先の社協施設内でしか食べることができない。
また市内ではなかよし食堂以外にも子ども食堂の開設を探る動きがある。
このため将来は大型ショッピングセンターなど地元の小売店や農家などの個人から寄付を受けて独自調達も検討している。
さらに子供だけではなく生活が苦しい大人の支援も視野に入れる。
同社協に寄せられる年200~300件の心配事相談の半分以上は生活困窮関連という。
現在も市の防災備蓄の余剰品は市から社協を通じて提供されている。
だが量に限りがあり、同社協の堀敏雄事務局長は「所持金千円未満で相談に訪れる人も少なくない。
自立を促すための緊急避難として食品を配りたい」とフードバンクの意義を強調している。
〔◆平成29(2017)年1月1日 北海道新聞 朝刊地方〕