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にしなり☆こども食堂

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にしなり☆こども食堂

◇子ども食堂 地域で見守る
大阪市が初めて実施した調査からは、家庭で食事を満足に取れない子供たちの姿が浮かぶ。
市が貧困対策として注目するのが、地域で活動する「子ども食堂」だ。
「きれいに盛りつけできたで」「お肉、めっちゃおいしそう」 9月上旬。
西成区の福祉施設で週2回開かれる「にしなり☆こども食堂」に、乳幼児から高校生まで約50人が集まった。
地域のNPO法人が食材を市民の寄付などで調達し、夕食を無償提供する。
この日は焼き鳥、牛肉と野菜の煮浸し、エノキダケのポン酢あえが、温かいご飯と一緒にプレートに盛られた。
大阪市は、就学支援を受ける家庭の割合を示す就学援助率が29.5%(2013年度)と、全国平均(15.4%)の2倍近く。
中でも西成区は、生活保護受給者が市内24区で最多で、子育て世代の30歳代の受給者は計655人(昨年7月)と、市内24区の平均(307人)の2倍を超える。
この食堂にも、低収入などの事情で給食以外にほとんど食事をとれない子供が通う。
ひとり親が夜に働く間、普段は一人でコンビニ弁当、という子供もいる。
支援団体でつくる「こども食堂ネットワーク」(東京)によると、全国の子ども食堂は約300か所。大阪市でも数団体が活動する。
「にしなり☆こども食堂」スタッフの川辺康子さん(50)は「貧困や寂しさから精神的に不安定になる子供は多いが、食堂があれば地域の大人が見守ることができる。
小学校区ごとにできれば、もっと多くの子供が救える」と、行政による支援の充実を求めた。
〔2016年9月26日・貧困ネット、◆平成28(2016)年9月16日 読売新聞 大阪朝刊〕 

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