リヴォルヴ学校教育研究所
認定NPO法人リヴォルヴ学校教育研究所
所在地 | 茨城県つくば市千現 |
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認定NPO法人リヴォルヴ学校教育研究所(通称ライズ)。
見やすい英語ノートに つくばのNPO製作中 着色や太文字、A4で
不登校の子どもたちの学習を支援するつくば市のNPOが、英語学習用のオリジナルノート製作に取り組んでいる。
光過敏(視覚過敏)の子向けに色を付けたり、弱視の子でも見やすいユニバーサルデザインの文字を採用したりするなど工夫。今回は既存のノートを大幅改訂する。
NPOは「英語学習のつまずきを防ぐノートを日本中に広めたい」と話している。
ノート製作を目指しているのは、つくば市千現の認定NPO法人リヴォルヴ学校教育研究所(通称ライズ)。
不登校や多動性障害、学習のつまずきがちな子どもの支援や、オリジナル教材作りに取り組んでいる。
ノート製作は、2011年3月の東日本大震災の際、東北の被災3県に支援物資として学習ノートを送った際、英語けい線(4線)の入ったノートがなく要望されたことから「自分たちの工夫点を入れて作ろう」と考案したのがきっかけ。
不登校やつまずきのある子どもたちに寄り添い、教えた経験から、ノート作りにはさまざまな工夫を凝らした。
(1)目のちらつきを抑え、文字を正しく書けるよう4線内に着色(2)表紙裏に語彙(ごい)力を高める学習ポイントを明記(3)意味をつかみやすいフォニックス(音声学習法)を表記-などを施した。
光過敏は、特定の光や色によって受ける視覚のストレスが大きく、苦手な環境に長くいると疲れてしまう症状で、ノートの白さも原因になるため着色部分を増やした。
改訂版ではユニバーサルデザインの太文字を採用し、サイズをB5からA4に大きくするといった改善をする。
小野村哲元理事長は「たかがノートだが、学習効果も上がっている。ちょっとしたことで子どもは変わる。英語嫌いになる前に使ってもらえれば」と語った。
ノート製作はインターネット募金「クラウドファンディング」(CF)で資金50万円を集め、まず3千冊を作る考え。
CFは専門サイト「キャンプファイア」で2月27日まで実施している。資金はノート製作費のほか、不登校の子の支援にも充てるという。
〔2020年1/6(月) 茨城新聞クロスアイ(綿引正雄)〕