松戸市立第一中学校みらい分校
松戸市立第一中学校みらい分校
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ページ名松戸市立第一中学校みらい分校、千葉県松戸市(夜間中学校のニュース)
松戸市立第一中みらい分校と、川口市立芝西中陽春分校
公立夜間中で入学式、千葉・埼玉 4月開校、学び直しや外国人
川口市立芝西中学校陽春分校の入学式に臨む新入生=16日午後、埼玉県川口市
千葉県松戸市と埼玉県川口市で今月開校した公立夜間中学は16日、最初の入学式をそれぞれの校舎で開いた。
両校の新入生には、不登校のまま中学を卒業し、学び直そうという人がいるほか、外国人も多い。
入学式があったのは、松戸市立第一中みらい分校と、川口市立芝西中陽春分校。みらい分校の生徒は10~70代の男女22人で、うち9人は中国人やブラジル人などだ。
校舎は廃校の小学校を活用する。陽春分校は埼玉県初の公立校で、生徒は10~80代の男女77人。うち47人を外国人が占める。
国は外国人の増加などによる需要の高まりを受け、各都道府県に1校以上の設置を促している。
〔2019年4/16(火) 共同通信〕
松戸市で夜間中学開校 外国人含む22人入学 千葉県で37年ぶり
開校式に臨む新入生たち。名前を呼ばれ、一人一人起立していた=千葉県松戸市で16日、橋口正撮影
千葉県松戸市立夜間中学校「第一中学みらい分校」(同市古ケ崎)で16日、開校式が行われ、外国人9人を含む10~70代の22人が入学した。
同県内の公立夜間中学の設置は1982年の市川市立大洲中学以来37年ぶり。
各都道府県に1校以上の設置を求める2016年の教育機会確保法成立後は埼玉の夜間中学とともに全国初の開校となる。
夜間中学はさまざまな人が義務教育を受けられる場で、戦後の混乱で学校に通えなかったり、虐待や無戸籍など家庭の事情で未就学期間があったりする人が通う。
他にも不登校だったものの教育的配慮によって卒業した人や母国で教育を受けられなかった外国人も学べる。
午後7時に始まった開校式では、本郷谷健次市長が「さまざまな事情で勉強する機会がなかった方も、ここで得た知識を糧に社会へ羽ばたいてほしい」とエールを送った。
新入生を代表して、ブラジル出身の西チヨカさん(49)は「もう一度、学校生活をやり直したいと何度も思いました。かなわぬ夢でしたが、なんということでしょう。夢が現実になりました。たくさんのことを学び、吸収し、人生の新たな一ページを築きたい」と誓いの言葉を述べた。
開校式後、岩間雄大さん(17)は「今からワクワクしています。今までまともに学んでこなかった。また学生をやり直すことができ、うれしいです」と声を弾ませた。
アルゼンチン出身の会社員、カンポ・マルコ・アンドレスさん(26)は「自分が成長して、家族のために良くなりたい。もっと日本語を学び、社会の深いところを知りたい」と意気込んでいた。
同校は、旧古ケ崎南小の校舎を活用し、教頭1人と教職員13人を配置し、中学校と同じ教科を学べる。
全課程を修了すれば、中学卒業資格が得られる。授業は週5日で、学級活動を含めて午後5時20分~同8時45分。
松戸市では、NPO法人「松戸市に夜間中学校をつくる市民の会」(榎本博次理事長)が83年から自主夜間中学を運営している。
〔2019年4/16(火) 毎日新聞【橋口正】〕
多様な学び直しの場へ 松戸に夜間中学「みらい分校」来春開校 法施行後初、市教委手探り
松戸市のNPO法人が運営する自主夜間中学校で学ぶ生徒ら=松戸市
松戸市は、夜間中学「市立第一中学校みらい分校」の来年4月開校に向け、準備を進めている。
自治体に就学機会の提供を義務付けた「教育の機会確保法」施行後初の開校となり、その動向に注目が集まる。
ただ、教員配置や入学者数の見通しが立たないなど準備は手探りの状態。
関係者は期待と不安で新たな取り組みの船出を待ちわびている。
11月末の夕方、松戸駅近くの市勤労会館。教材やノートを手に私服の学生たちが集まり出した。
NPO法人「松戸市に夜間中学校をつくる市民の会」(榎本博次理事長)が運営する自主夜間中学校。
退職教員や元会社員など25人ほどのボランティアが講師を務め、週2日開講している。
市内に住む男性(36)は2年ほど前から通い、数学と英語を学んでいる。
2年次途中から不登校となった中学校は形式的に卒業。
基礎学力がないことで生きづらさを感じていたという。
「勤務先で反省文を思うように書けなかったり、自分の考えをうまく言葉にできなかったり。つらい思いをした」
小学5年の算数の復習から始まり、学習は中学3年の数学へ進んだ。
「パソコンの取扱説明書がすらすら読めるようになった。学びはとてもおもしろい」と手応えを感じている。
松戸市の夜間中学校では2年次から学び直すつもりだ。
「人との出会いも得られる」と期待をかける。
一方、市教委との面談で教員体制や入学者が未確定と聞いた。
教科ごとに受講する学年を変えられるのかも分からず不安を抱えている。
◆80自治体が新設検討
夜間中学は貧困や障害、不登校、国籍などさまざまなハンディを抱えながら学び直そうとする人たちに、義務教育を受ける機会を保証する役割が期待されている。
文部科学省が昨年公表した調査結果では、夜間中学の新設を検討・準備している自治体は80。
具体的な時期が決まっているのは松戸市と川口市(いずれも来年4月)だった。新設は30数年ぶりという。
市教委によると、7月から始めた生徒募集には8月末までに24人が応募。
募集前の無記名調査では58人が「通ってみたい」と答えており、それに比べ出足が鈍っている。
市教委は期限を設けず条件にあえば生徒を受け入れる方針だ。
ただ、松戸市立中学校の教員配置は千葉県の権限。
現時点で同市教委に予定数などは示されていない。
教育環境の輪郭が見えないことが応募に踏み切れない理由とも考えられる。
◆「全国のモデルに」
入学資格は義務教育の年齢を超えた満16歳以上で原則市内在住の人など。
国籍は問わない。県内の他市から入学を希望する場合は地元の市教委が了解する必要がある。
榎本理事長は「ようやくの開校だが、救われる人はたくさんいる」と待ちわびる一方、「在住に限らず在勤者であれば入学できる自治体もある。閉鎖的ではなく全国のモデルとなる学校を作ってほしい」と望む。
松戸市の自主夜間中学では近年、中国や東南アジアなど外国人の生徒が増加。
スタッフの中には中国語の分かる人もいる。
市立夜間中学でも外国籍の生徒への対応が求められそうだが、市教委は「課題なく開校できるとは思っていない。セーフティーネットを少しずつ作っていく」と説明。
「市立夜間中学ができるとの情報を広く伝え、応募者を掘り起こしたい」としている。
〔2018年12/13(木) 千葉日報オンライン(松戸支局長・伊藤幸司)〕
夜間中学「市立第一中学校みらい分校」第1期生徒募集
平成31年4月に、教育の機会確保法ができてから国内初の夜間中学となる「市立第一中学校みらい分校」を開校します。
◆みらい分校は夜間の公立中学校です
・授業は週5日、年間約200日あります
・中学校の教科を勉強します
・教員免許を持つ教員が教えます
・しっかりと勉強すれば、卒業証書をもらえます
・授業料はかかりません
◆所在地:旧古ケ崎南小学校(古ケ崎1の3073)
◆第1期生徒募集期間:8月31日(金)まで
◆入学資格
以下の条件を全て満たす人
・義務教育の年齢(満15歳)を超えている
・原則として市内在住 ※市外在住(ただし千葉県内に限る)は、住所地の教育委員会の副申が必要。
・中学校を卒業していない、または卒業していても不登校等 の理由により学び直しを希望する
・みらい分校の生活に支障がない
※詳細は市ホームページをご覧ください。
問合せ:教育企画課【電話】366-7455
〔広報まつど 平成30年7月15日号〕