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中学受験

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2018年10月12日 (金) 18:04時点におけるMatsu4585 (トーク | 投稿記録)による版
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ページ名中学受験、、(中学校のニュース)
3年待ちのカリスマ家庭教師・安浪京子先生に聞く最強の中学受 安浪京子先生
中学受験を巡る家庭の悩みはさまざま。巷にあふれるキラキラした合格体験記を読むたびに「それに比べてうちの子はどうして…」と、ため息ばかりついていませんか。
少々お疲れ気味の悩み深い親御さんに向けて、予約3年待ちの超人気カリスマ家庭教師・安浪京子先生が、中学受験をハッピーに導くための秘訣を伝授してくれました。
まとめノート(女子)/最強の中学受験「普通の子」が合格する絶対ルール
首都圏の中学受験は“習い事”感覚
--中学受験にも理想と現実があると思うのですが、なかなかリアルな「現実」の部分が表に出てきません。
そうですね。勉強の体制ができている子どもの親や先生の意見は、多くの悩んでいる親御さんにとっては別次元の話です。
合格体験記を読んでも、それが我が子にそのまま当てはまるとは限らず、むしろ当てはまらないケースのほうが多いかもしれません。
特に首都圏では、中学受験をする割合が4人に1人です。
関西は今でも10人に1人くらいなので、決断した時点で「うちはほかの家庭とは違う」と覚悟を決めます。
ところが首都圏では水泳やサッカー、ピアノやバレエと同等の”習い事”感覚です。
少子化ですから、塾側も「すべてお任せください」と甘い言葉を囁いてきますし、親子とも何となく周囲の雰囲気に流されて始めてしまう。
でも中学受験はそんなに甘い世界ではないので、塾に大金を支払って3年間預けただけではゴールまで連れて行ってくれません。
一方的に大量の課題が与えられ、よほど器用な子ども以外は溺れてしまうのが普通です。
そうとは知らず、宿題がこなしきれない、テストの点数が一向に上がらない我が子に対して、親がテキストを投げる、破る、捨てるというのは決して極端な例ではないのです。
つまり、中途半端な取り組み方では、子どもも親も傷つく結果に終わることが多くなってしまうのが現実です。
--塾は「お任せください」というけれど、実体としてはお任せできない、と(苦笑)。
我が子のどこができていて、どこから理解できていないのか。
塾側がそれをきちんと把握してくれているというのは幻想です。
たとえば、丸付けの仕方からちゃんと教えてあげないといけない。
間違っている答えにはバツを付ける。
大人からすれば当たり前のことですが、本来子どもはバツをつけるのが嫌いです。
解答を見て自分の間違えを消して正しい答えを丸写しし、しれっとマルにしたりする子は非常に多い(笑)。
だからこそ私は、バツが多いノートに「いっぱい考えたね」と言って花マルをあげます。
丸つけの仕方から正しい解き直しとは何かまで丁寧に教えてあげることで初めて、成績が上がる勉強の仕方になるわけです。
子どもはどうしても自分の都合のいいように、楽なほうに流されます。
これは6年生になっても多くの子どもがやってしまうことです。
また、なぜ間違えるのか、要因を探ることも重要です。
単なるケアレスミスではなく、根本的な理解不足だったり、精神的な不安が背景にある場合もあります。
子どもに何が起きているのかを知ろうとすることが大切なのです。
共働き家庭は、うまく外の手を借りればいい
--とはいえ、共働き家庭も増え、ただでさえ忙しいのに、そのうえ子どもの勉強を見るというのはなかなか大変です。
確かに中学受験のために家庭でやるべきことは少なくありません。
だからこそ、忙しくて家庭だけでは回らない場合は、うまく外の力を借りればいいと思います。
たとえば子どもに塾でどの先生が好きかを聞き、ひとりでも信頼できる先生を見つけておくといいでしょう。
わからない問題があればその先生に質問に行くという習慣を作っておくのです。
また、親子関係が煮つまったり、子どもの成績が伸び悩むときは、親御さんも遠慮なく塾に電話してその先生に相談してみてください。
第三者のプロの視点で役立つアドバイスがもらえるはずです。
また、無料動画で配信されている授業を活用したり、私のような家庭教師を依頼するなど、とりわけ受験の“テクニック”の部分についてはプロの力を有効活用するのも手です。
すべて家庭でカバーしようと両親のどちらかが仕事を辞めたところで、今度は親が子どもを追い込みすぎて家族から笑顔が消えてしまったら元も子もないですからね。
子どもより親のプライドやブランド優先?
--最近の親御さんを見ていて、何か気になることはありますか。
ひとりっ子が増え、核家族化で地域との横のつながりも希薄になり、両親の関心がその子だけに集中してしまい、視野が非常に狭くなっていると感じます。
「どうして思いどおりに育たないのか」「私はこんなに頑張っているのになぜ我が子はわかってくれないのか」と簡単に逆上してしまう親御さんが多いように思います。
「そもそも子育ては不条理なことの連続だ」という現実に耐えられない人が増えているのではないでしょうか。
実際にそういった親御さんには高学歴で社会的に成功をおさめている方も結構多くて、ご自身が失敗のない人生を生きてきた分、合理的にコントロールできない子育てには理解しがたいところがたくさんあるのかもしれません。
--子どもたちには変化がありますか。
共働き家庭の増加で両親ともに忙しく、なかなか子どもに目を向ける時間がない現実はよくわかります。
ただ、それによって子どもに影響が及び、子どもから親へのSOSサインが出ているのです。
たとえばゲーム依存は小学生の場合、親子関係が原因となることが多いのですが、親がそうした問題には向き合わず、とにかく中学受験で結果を出すことばかりに気持ちが向いてしまうケースが少なくありません。
子どもからのSOSは親からの愛情を求めているだけなのに、そんな子どもの“気持ち”をケアすることよりも、大人のプライドや学校のブランドを優先してしまう。
本来は勉強以前に子どもの心をほぐすことがもっとも大事なのですが、それに気づいていない、あるいはそれも塾や家庭教師で何とかしてもらえると誤解されているケースが結構多いですね。
家がストレスフルな環境になるのはNG
--親は“管理”以前に、子どもの“気持ち”に真摯に向き合う必要がある、と。
ネット社会の今、たとえば子ども部屋やリビングにカメラを付けて、職場から子どもを遠隔監視しているご家庭もあります。
子どもがおやつを食べてくつろいでいると「ちゃんとやってる?」と、いないはずの親の声が飛んでくるという(苦笑)。
これで子どもが勉強をサボらないようバッチリ管理して無事に合格できました! というサクセスストーリーが実際にあるわけです。
親の立場からすれば「我が家も続け」とばかり、すぐさまカメラを買いに走りたくなるのかもしれませんが、果たして子どもの気持ちはどうなのか。
私が子どもに聞くと「親に信頼されていないことが一番嫌」「カメラがお化けに見える」という本音を打ち明けてきます。
親の期待が大きすぎて、わからないことをわからないと言えなかったり、少しの時間でも遊びに行くのをためらったり。
「パパやママのために勉強している気がする」という子どももいます。
家がまったく気を抜けない、ストレスフルな環境になってしまっている。親と子で意識はこれほどまでに違うわけです。
--では、親子でどんなコミュニケーションを心がければよいでしょうか。
塾帰りのお子さんに「何点取れた?」ではなく、「今日はどんなことを勉強してきたの?」と聞いてあげてください。
点数は答案を見ればわかることですし、親が点数ばかり気にしていると、プレッシャーから本音を言いづらくなってしまう一方です。
何を勉強したかについて会話を続けていれば、子どもは次第にわからなかったことを具体的に説明できるようになりますし、頑張ったのに報われないといった弱音を見せることもあるでしょう。
そんなときこそ親御さんがフォローしてあげることで、親子の信頼関係が深まっていくものです。
--親のフォローとはたとえばどんなことですか。
家庭環境も違えば精神的な成熟度も異なりますから、どういうフォローが効果的かというのはご家庭によってさまざまです。
中学受験はこうあるべきという画一的な理想論にとらわれないことが重要です。
いつも忙しくて家にいないお母さんが仕事を家に持ち帰り、勉強する子どもの隣に座るようになったというだけで成績が上がるケースもあれば、お父さんが「よーい、ドン!」と競争し、わざと負けて褒めちぎることで初めてやる気になるようなケースもあります。
わが子にどんなアプローチが有効かはお子さんの成熟度や性格を考慮しつつ、コミュニケーションをとりながら色々と試してみてください。
6年生は“まとめノート”で知識や理解の定着を ただし、今6年生の場合はそんな悠長なことも言っていられませんよね。
特に夏休み以降、模試の結果に翻弄されて不安で悶々とストレスを抱えるくらいなら、過去の模試や塾のテストで間違えた問題の“分析”をお勧めします。
重要なポイント、よくミスする考え方、覚えておくべきことを一緒に振り返り、お子さんの言葉でノートにまとめるのは、知識や理解の定着に効果的です。
--ハッピーな中学受験ができる家庭に共通する特徴はありますか。
親が子どもの話をよく聞いている家庭ですね。
そこには、子どもが物怖じせず自分の意見を言えるような雰囲気があります。
家族の会話が弾み、とても明るいんです。
一方で、子どもを待てずに親が先に結論を言ってしまったり、発言を矯正してしまうような家庭だと、完全に子どもの思考を奪ってしまいます。
あるいは両親のどちらかが中学受験に否定的な立場だと、子どもはどうしても本気になれません。
子どもの気持ちを置き去りにしたまま、最後まで力づくで子どもを引っ張って何とか合格に至るケースもありますが、入学後には伸びきったゴムになってしまい、中には無気力から不登校や退学という結果に陥ってしまうこともあります。
中学受験は「枠」にはめる作業だからこそ心に愛情を
--ハッピーな中学受験のためにこれだけは欠かせないものは何でしょう。
先ほど外注の話をしましたが、外注できないのは親御さんの愛情です。
「塾だけでは足りない。少しでも我が子に良いサービスを」と金銭的に無理をしてでも個別指導や家庭教師を頼り、それでもうまくいかずにもがき苦しんでいる親御さんはたくさんいらっしゃると思います。
確かにキレイゴトでは済まないのが中学受験です。
最難関校に悠々合格するタイプ以外の「普通の子」にとっては多くが辛い経験です。
「枠にはまらない子を無理に枠にはめなくてもいい」と謳う自由な校風の学校であっても、入試本番では枠からはみ出たら受かりません。
つまり中学受験は枠にはめる作業なのに、現実は第二次性徴期で子どもが反抗的になったりと、枠にはめるどころか親の思うとおりにはいかないことばかりです。
だからこそお子さんの気持ち、心に愛情を持って向き合ってあげてほしいのです。
繰り返しになりますが、中学受験の正解は1つだけではありません。
理想論にとらわれず我が子に向き合い、トライ&エラーの気持ちで、柔軟にやって行きましょう。そして笑顔を忘れずに。
安浪京子氏の新著書「『普通の子』が合格する絶対ルール 最強の中学受験」(大和書房)には、さまざまなタイプの子どもを想定しながら最善と思える策、それが効かなかったときの代替策がたくさん提案されており、まさにトライ&エラーの指南書。
子どものメンタルコンディションを重視した“子ども目線”が、他書にはない秀逸さである。
2018年8月10日から23日まで、リセマム読者の中から抽選で3名様に本書のプレゼント応募を受け付けている。
〔平成30(2018)年8/10(金)リセマム《リセマム 加藤紀子》〕

周辺ニュース

ページ名中学受験、、(中学校のニュース、)
中学受験の“ラスボス”はお父さん? 「小6の最後になって登場して…」〈AERA〉
多くの子どもにとって避けては通れない受験勉強。小学生で経験するか、中学生で経験するか──。
それぞれに長所も短所もある(撮影/篠塚ようこ)
中学受験大手・日能研グループのみくに出版が発行する中学受験専門誌「進学レーダー」の井上修編集長と、最難関高校受験で圧倒的な合格実績を持つ進学塾「早稲田アカデミー」の酒井和寿高校受験部長。
中学受験、高校受験に精通した二人が、中学受験の長所、短所などを語り合った。
──まず、中学受験と高校受験、それぞれの位置づけについて教えてください。
井上:2018年の調査では、東京、神奈川、千葉、埼玉の中学受験率は20.1%です。特に東京の中学受験率は29.8%と高い。
中学受験が一般化した世代が親になり、ますます関心が広がっています。
もう一つの傾向としては、私立中学受験に失敗して公立中学に進む生徒の割合が、ここ20年ほどで急減しています。
日能研で見ると、かつては高校受験でリベンジするというタイプもいましたが、今は第1志望校に受からなくても、9割以上はどこかしらの私立中高一貫校に入学します。
保護者の大半は、入り口の偏差値は関係なく、6年の間にきちんと育ててくれる学校を見つけようという考え方です。
酒井:逆に、公立の中高一貫校に不合格だった場合は、高校受験でリベンジする人が増えてきています。
また、早稲田アカデミーでは中学受験を経験した生徒は全体の2割弱。
公立小学校から公立中学校に進み、初めて受験に挑む生徒が中心です。
中学受験はご家庭の経済力などを理由に誰もができるわけではありませんが、高校受験はある意味、誰もが経験する類いのものです。
──中学受験をするメリットは何でしょうか?
井上:中高一貫校に入れば高校受験の必要がなく、進路選びに時間をかけることができます。
大学が多様化し、昔のように偏差値で学校の価値が並んでいるわけではなく、教育内容などをきちんと見極める時間が必要です。
たとえば立教大学の中でも人気の経営学部は、偏差値が早慶(早稲田大学、慶應大学)レベルになるなど、今後ますます大学ではなく、学部・学科で進学先を選ぶようになる。
──時間的余裕が中だるみを生むという指摘もありますが。
井上:中高一貫校の今のトレンドは、中学3年生の過ごし方です。
中3で大学訪問に行く学校もあれば、長期間の海外研修に出かける学校もある。
大事なのは、キャリアガイダンスです。いったい自分は何がしたいのか、そのためには何を学ぶべきか。
6年間の学びを通して、学科、学部名から、最後に大学を選んでいく。中だるみはありません。
酒井:一方、高校受験組のカリキュラムは中学3年間と高校3年間に分断されます。
一般的に高校で勉強する内容のほうが圧倒的に難しい。
同じ大学を目指すにしても、6年間を見通したカリキュラムで勉強できる中高一貫校に比べ、高校受験組は高校3年間の勉強が急傾斜になります。
そのため安易に数学が必要ない私大の文系学部を選ぶなど、苦手科目を作る生徒が出てくる。
それ以前に、理科、社会を勉強しなくても受験ができる魅力的な私立高校も多く、結果として大学の進路を狭めている可能性もあります。
──早稲田大学が政治経済学部の一般入試で、21年度から数学を必須とすると発表しましたね。 井上:苦手科目を作らないという点でも、中高一貫校が有利。
国公立大学の合格実績を伸ばしている三輪田学園(千代田区)では、高校受験がない分、中学2~3年生で時間をかけて数学をやるんです。
進学校の海城(新宿区)や洗足学園(川崎市)など、高校募集を停止する私立の中高一貫校が増えていることも見逃せません。
高校入学組が入るとカリキュラムを複線化せざるを得ず、学校としては対応が難しいのでしょう。
洗足学園は海外大学合格実績の高い学校ですが、海外大学受験は大学情報も含めて中高一貫で時間をかけて力をつける必要があります。
──では、高校受験ならではのメリットはあるでしょうか?
酒井:最も大きなメリットとしては、高校受験は半分子どもで半分大人の時期にあるイベントになります。
親の影響力の大きい中学受験に比べて、ある程度自分の意思を持って進路を選べるのではないでしょうか。
──逆を言えば、それは中学受験のデメリットと言えます。
井上:親主体で受験が進む分、子どもに合わない学校を選び、最悪、不登校になるなど脱落するリスクがある。
例えば帰国子女枠での入学者は、一般入試枠の入学者より、退学や転校が多い。
帰国子女向けの入試は入学枠が別にあったり、試験も一部免除されたりします。
そうなると親は欲が出て、損得で学校を選び、結果として学校選びを間違ってしまう。
昔は偏差値順に学校を決めていれば良かったのですが、今は同じ進学校でも麻布、開成、武蔵を校風で選ぶ時代です。
小学校4年生くらいから、子どもを真ん中にして、家族で話していかないと駄目なんです。
──小学4年生からですか?
井上:主な中学受験塾の本科コースは4年生からです。
ただ、我々のなかでお父さんを「ラスボス」と呼んでいます。
最初からお父さんの姿が見える家庭はトラブルが起こりませんが、お母さん主導の場合、小6の最後になってお父さんが登場し、進路が180度変わることもあります。
酒井:高校受験の場合は、中学1年生から通塾する生徒が多いですね。
早稲田アカデミーで言えば、生徒数は最終的に中学3年で5800人程度になりますが、中1の夏の段階で約3200人。
その内、中学受験をしない小6クラスからの生徒が約1200人います。
〔2018年7/11(水)AERA dot.(構成/編集部・澤田晃宏)※AERA 2018年7月16日号より抜粋〕
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