札幌市児童相談所
札幌市児童相談所
所在地 | 〒060-0007 北海道札幌市中央区北7条西26丁目 児童福祉総合センター内 |
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TEL | 011-622-8630 |
FAX | 011-622-8701 |
URL | http://www.city.sapporo.jp/kodomo/jisou/jidousoudansho.html |
メール | |
相談対象 | 保護者が札幌市内に在住する18歳未満の児童。 |
受付時間と休日 | 相談受付時間:月~金曜日の午前8:45~午後5:15。 *祝日、年末年始を除く。 |
備考 | 全国の児童相談所は児童福祉法により設置が義務付けられている機関であり、 その業務についても法定されております。 |
調査日 | 2014年6月 |
市の17年度認定数 児童虐待1913件 前年度比6.4%増 4年連続過去最多 「心理的」も最多
札幌市児童相談所(児相)がまとめた2017年度の児童虐待認定件数は、前年度比6・4%増の1913件となり、4年連続で過去最多となった。
児相は、子供の前で親がパートナーに暴力を振るうなどの「心理的虐待」が虐待として認識されるようになったことや、通報しようという市民の意識が高まってきたことが要因だと分析している。
内容別では、どう喝や暴言、無視、子供の前で親が暴力を振るう「面前ドメスティックバイオレンス(DV)」などを含む心理的虐待が、前年度比5%増の1139件で最多となった。
「ネグレクト(育児放棄)」が463件、殴る蹴るの身体的虐待が290件、性的虐待が21件で、いずれも前年度より増えた。
虐待した側の内訳は、実父が48・3%、実母が38・8%。
虐待を受けた子供は0~3歳未満が405件、3歳~就学前が453件、小学生が615件など。
大人に抵抗できず、外に助けを求められない就学前児童が全体の半数を占める。
虐待の通報件数も前年度比6・9%増の1494件で過去最多だった。
半面、表面化していない児童虐待も相当数あるとの見方から、児相は通報に協力する「オレンジリボン地域協力員」の増員にも力を入れている。
今月18、19日には、市内の郵便局員250人を対象に協力員養成研修を開催。
認定件数の推移などを説明し、殴られて顔や体が赤黒く腫れ上がった幼児やネグレクトで体重が通常の半分の5キロほどだった1歳児の写真も紹介。
参加者は真剣に見入っていた。
協力員にはこれまで市内の約1万6千人が登録。
児相地域連携課の岸政明課長は「心理的虐待が多いが、他も増えており見過ごせない状況。地域の子供の見守りをお願いしたい」と話している。
〔◆平成30(2018)年7月21日 北海道新聞 朝刊地方(鹿内朗代)〕
児童養育 登録者の4割どまり 里親促進 トレーニング 市児相、来月から 接し方や会話 先輩ら助言
札幌市児童相談所(児相)は本年度、児相に登録している里親(登録里親)を対象に、実際の児童受け入れに向けたトレーニング事業を始める。
登録里親のうち、児相から委託を受けて児童を養育している里親(委託里親)は約4割にとどまるため。
事業は6月7日に開始予定で、子供を養育している先輩里親を訪ねて養育の様子を見てもらい、子供との意思疎通の方法などをつかんでもらう。
里親は児童養護施設などで暮らす0~18歳の子供に家庭的な環境で生活してもらう制度。
子供と一定期間を共に過ごす「養育里親」、養子にすることを前提にした「養子縁組里親」などがある。
研修などを受けた上で自治体の審議会を経て認定、登録される。
トレーニングは市内の社会福祉法人麦の子会に委託して行い、委託費は500万円。
2~3カ月に1回、実際に児童を預かっている里親宅や児童支援施設で、子供との遊び方やコミュニケーションの取り方を同会の講師と委託里親の先輩から学ぶ。
受講者の負担はない。
事業を行う背景には、里親登録しても実際の養育に直結しづらい現状がある。
2017年度の登録里親235人に対し、委託里親は半数未満の103人。
意志があっても、子供と過ごした経験が少ないために自信が持てず、受け入れをためらう人もいるという。
札幌市児相は「里親宅で子どもと一緒に過ごし、受け入れ家庭のイメージを持ってもらい、ハードルが下がってほしい」と期待する。
トレーニングの参加申し込みや、里親についての問い合わせは児童相談所(電)011・622・8630へ。
〔◆平成30(2018)年5月26日 北海道新聞 朝刊地方(鹿内朗代)〕
児童虐待 2割増1798件 昨年度の札幌 通告増え過去最多
札幌市児童相談所(児相)が2016年度に認定した児童虐待の件数は、前年度比21・5%増の1798件(速報値)で3年連続で過去最多を更新した。
児相は、警察や近隣住民による通告増により、認定数が増えたとみている。
18日に市役所で開かれた市子どもの権利委員会で報告された。
内容別では、どう喝や暴言、無視などの「心理的虐待」が、前年度比17・4%増の1085件で最多だった。
このうち、子どもの前で親がパートナーに暴力を振るう「面前ドメスティックバイオレンス(DV)」が616件で、約60%を占めた。
食事や入浴をさせないなどの「ネグレクト(育児放棄)」が432件(前年度比21・3%増)、しつけと称してたたくなどの身体的虐待が263件(42・9%増)、性的虐待が18件(12・5%増)だった。
市児相が16年度に受けた児童虐待の通告件数も、過去最多の2216件(11・3%増)に上った。
増え続ける児童虐待に対応するため、市は今年4月、児童相談体制強化プランを策定。
2カ所目の児童相談所開設の検討や、子どもが一時保護などから家庭に戻った際、自宅を訪問して育児などを支援する「養育支援ヘルパー」の創設などを盛り込んだ。
〔◆平成29(2017)年5月19日 北海道新聞 朝刊地方〕
市、児童相談体制強化へ 虐待増、問題複雑化で 児相に常勤医…2カ所目開設も検討 新年度中に計画策定
児童虐待の通報・認定件数の増加や、児童相談内容の複雑化に対応するため、札幌市は2016年度、相談体制の強化に向けた検討を始める。
市児童相談所(児相)への常勤医配置や、2カ所目の児相開設の可能性なども含め、有識者会議で議論を重ね、16年度中に計画を策定する。
児童虐待をめぐっては、札幌市児相の14年度の認定件数は前年度比2・9倍の1159件で過去最多。
警察や市民などからの虐待に関する通報件数も過去最多の1256件だった。
子どもの前で配偶者に暴力を振るうなどの「面前ドメスティックバイオレンス(DV)」を新たに虐待件数に加えたことなどが大幅増の要因とみられる。
昨年9月には、手稲区で4歳の男児の腹を殴って死なせたとして、父親が傷害致死罪で逮捕、起訴される事件も起きた。
児相の業務は18歳未満が対象。
虐待以外にも非行、不登校などの問題を抱えた子どもや家庭の相談に応じていて、市児相の相談受理件数は毎年5千件以上となっている。
こうした状況を受け、市は児童相談体制の強化を目指すことにした。
市内の児相は現在、中央区の児童福祉総合センター内にある1カ所のみ。
同じ政令指定都市で、児童虐待の通報件数が同規模の京都市(14年度1372件)が2カ所の児相で対応しているのに対し、拠点の少なさが課題の一つとなっている。
また、児相は13年度から非常勤医体制となり、日常的に医師に意見を求めることができない上、緊急時の対応にも不安を残す。
有識者らでつくる市の子ども・子育て会議の児童福祉部会は5月から、児相のあり方や体制強化の方向性について審議を始め、16年度中の計画策定を目指す。
市児相は「未来を担う子どもたちの権利擁護のため、取り組みを強化していきたい」と話している。
〔◆平成28(2016)年1月28日 北海道新聞 朝刊地方〕
子ども個人情報、児相職員が紛失 札幌 /北海道
札幌市児童相談所は26日、発達に心配のある子どもが参加する療育支援事業に参加予定の子ども33人分の名前や生年月日、住所、発育の様子などを書いた確認票を紛失したと発表した。
児相によると、24日午前、白石保健センターで開かれた療育支援事業の会場で、児相の30代の女性職員が確認票を自分のかばんにしまったが、約1時間後になくなっていることに気づいた。
今のところ、個人情報の悪用は確認されていないという。
当時、会場には児相の職員5人がいて、同じ確認票を5人それぞれが持ち、各自のかばんに入れるなどして保管していた。
児相は26日、道警に遺失物届を提出した。
〔◆平成28(2016)年2月28日 朝日新聞 北海道朝刊〕