お答え:対人関係から自分の性格や振る舞いの特性を知るー松田武己
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2013年10月31日 (木) 16:12時点における版
対人関係から自分の性格や振る舞いの特性を知る
〔質問036〕からかわれて不登校になった中学生
中学2年生の母。
中学1年の2学期から不登校です。
からかわれるようなことが続いてその後学校へ行かなくなりました。
フリースクールや適応指導教室に行くようにしました。
初めはがんばって行きますが、とても疲れて帰り、数日から1月ほどで行かなくなりました。
いまは家庭教師を頼んでいます。
高校進学はしたいのですが中学校への復帰は考えていないようです。
外出は時間を選んでしているようです。
こんな調子でいいのでしょうか。
〔お答え036〕対人関係から自分の性格や振る舞いの特性を知る
おおよそいまできることはしていると思います。
何が必要で、何をしているのかを意識していくことです。
(1)周囲の人たちの動きなどから気分や感情を敏感に受けとめやすい気質を持っていると思います。
具体的なことはわかりませんがそれが学校でのからかいの背景にあったと思います。
フリースクール等での行動・振る舞いにも出ていると思います。
自分の気質や振る舞いの特性を知るのには、対人関係を重ねることがベースになります。
ところが大勢の人のなかでは、特に同世代の中では気を使う相手が多すぎて困難です。
比較的自分を受けとめてもらえる少数の人との関係から始めるのがいいのです。
(2)学校に行かなくなった後、フリースクールや適応指導教室ではかなりがんばったと思います。
がんばりすぎたのです。
しかし、どの程度のがんばりや調子がいいのかは経験の中でしかわかりません。
このがんばりは無駄ではありません。
自分の行動の仕方を考えるときの経験の蓄積になっています。
(3)家庭教師とは受験勉強一本の関わりよりも、話したり、一緒に外出したり、個人的な関係をつくることを重視したものがいいです。
クラスの人との関係や行動で上手くいかなかったことも話せるような関係をつくりたいです。
〔2011年1月〕
回答者と所属団体
松田武己・不登校情報センター相談室