お答え:失敗してもいい、辞めてもいい視線で応援するー二条淳也
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2013年6月1日 (土) 19:46時点における版
失敗してもいい、辞めてもいい視線で応援する―二条淳也
〔質問61〕引きこもりの子を助ける親の態度は
30代になった引きこもりの子どもが、社会に出ようとするときに親の態度として、
助けになることの例、邪魔をすることの例を教えてください。
〔回答61〕失敗してもいい、辞めてもいい視線で応援する
こんにちは。「高齢ひきこもり[1]」というブログを運営しています二条淳也です。
ひきこもり当事者です。
「親の態度」に関するご質問ですが、お子さんは「社会に出ようとしている」のでしょうか?
それとも、今はひきこもったままだけど、いずれ動き出した時に、どうすれば良いか尋ねているのでしょうか?
もし、お子さんが社会に出ようとしているのなら、力強く見守ってあげて下さい。
子どもとして、とても助かるのは「失敗してもいい、辞めてもいい」と言ってもらえることです。
私は長期間ひきこもっていましたが、久し振りに働こうとした時、父から「その職場が合わなければ辞めてもいい」と言われ、とても助かりました。
「失敗は許されない、どんなことをしてでも勤め上げろ」などと言われたら、その言葉自体に追い詰められ、子供は大変なストレスを感じます。
ですが、「無理はするな、辞めてもいい」と言われると、本当に肩の荷が下りるのです。
「長期間働かなければ」と思うと毎日がとてもつらいですが、「いつ辞めてもいい」と言われると本当に楽になり、かえって仕事が続くものなのです。
これは不思議なことですが、私に関しては、そうでした。
「辞めてもいい」なんて言ったら、本当にすぐに辞めてしまうかもしれない。
そんな親御さんの心配も、よく分かります。
ですが、とにかく就労をせかすという行為は、長い目で見ると、マイナスのように感じます。
まずはお子さんを全面的に受容する立場に立って下さい。
そこから、本当の巣立ちが始まるのであり、本当の親子間の信頼が築けるのだと思います。
お子さんが、何日間勤まるのか、誰にも分かりません。
三日で辞めてしまうかもしれないし、一生続くかもしれない。
ですが、たとえ短期間で職場から撤退したとしても、まずは「挑戦した勇気」を認めてあげて欲しいと思います。
私のアドバイスは、親御さんにとっては、とてもストレスが高く、承伏し難いものかもしれません。
ひきこもり当事者として、率直な意見を書かせて頂きました。
以上、参考にして頂ければ幸いです。
回答者と所属団体
二条淳也