カテゴリ:周辺ニュース
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+ | 暮らす、働く | ||
− | + | 2024.12.01 埼玉県蕨市 | |
+ | 住み慣れた地域で暮らし続けるためにたいせつなのが、住まいや仕事など、生活の基本となる居場所と、地域の皆さんの理解です。本紙4、5ページでは障害のある人が暮らすグループホームと、就労を支援する事業所の活動を紹介します。 | ||
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+ | ■「暮らす」を支える | ||
+ | ○グループホーム 紙ふうせん(管理者・岡本 佳鼓(おかもと よしこ)さん) | ||
+ | 「紙ふうせん」と大きな看板が立つ錦町の一軒家。ここは、少人数で家庭的な環境の下、知的障害を持つ6人の利用者が専門職スタッフの支援を受けながら、地域での生活を送るグループホームです。障害があり一人での生活が難しい人の「親亡き後」までを見据えた居場所として、平成27年に開設されました。 | ||
+ | 利用者は、昼間はそれぞれ仕事や生活訓練へ出かけ、夕方に紙ふうせんに帰ると、家族のようにリビングで食事や団らんを楽しみます。家族と離れて暮らすのが初めてで、入居当初は慣れない環境で体調を崩す人もいましたが、今では皆さん「紙ふうせんが私の家!」ときっぱり。かけがえのない我が家になっています。 | ||
+ | ご近所では、利用者の皆さんが朝夕通勤する姿が、もう見慣れた風景になっていて、近くのお店の人も積極的に声を掛けてくれます。管理者の岡本佳鼓さんは、「障害者施設が地域の理解を得るのには時間がかかることも多い中、紙ふうせんがスムーズに地域に受け入れてもらえているのがうれしい」と言います。 | ||
+ | 紙ふうせんのご近所にお住まいで、北町3丁目上町町会会長の田中陽一さんは「施設が出来たばかりの頃、スタッフの人に『生活音でご迷惑をおかけするかもしれません』なんて言われたけど、いっしょに暮らす孫も元気いっぱいだからね。気にならないよ」と笑って話してくれました。また、日頃のご近所同士の交流が、災害などの時の安全安心につながると考える田中さんは、「紙ふうせんの職員や住人のみんなも、そうした支え合いの輪の一員なんです」と言います。更に、若い頃に精神疾患のある知人とその家族を身近で見てきた経験から、障害のある人とそれを支える家族が地域との関わりを失い、孤立してしまうことを心配し、「こうした施設が地域に出来ることは喜ばしいことだし、ご近所同士が温かく見守って、障害のある人も、その家族も、みんなで支えていけたらいいね」と話してくれました。 | ||
+ | こうした地域の温かい目に見守られながら、紙ふうせんの皆さんは今日も明るく元気に暮らしています。 | ||
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+ | ■「働く」を支える | ||
+ | ○就労移行支援事業所 ディーキャリア 蕨オフィス(施設長・山本 弘信(やまもと ひろのぶ)さん) | ||
+ | 中央にあるディーキャリア蕨オフィスは、発達障害の人を主な対象に、一般就労に向けた支援を行う事業所です。就労まであと少しという人から、まずは定期的に通所できるよう日常生活を整える段階の人まで、さまざまな人が通っています。「利用者の多くは、生きにくさや社会への不安を抱えているんです」と話してくれたのは、施設長の山本弘信さん。訓練での成功体験の積み重ねや、仕事に生かせるスキルの習得などにより利用者の自信を育み、社会復帰するきっかけを提供することを目指しています。 | ||
+ | また、山本さんは「発達障害によってつらい経験をした人が社会復帰するための支援に決まった形はありません」と、一人ひとりに寄り添い、ともに将来を考えることをたいせつにしています。8月末で卒業したKさんも、始めの頃は不安から他人を避けていましたが、通ううちに笑顔が増え、再び社会と関わる勇気を得ることができました。Kさんの声を下記で紹介します。 | ||
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+ | ○ディーキャリア蕨オフィスを卒業したKさんの声 | ||
+ | 外出不安が強く、通所をする前は3か月ほどひきこもっていましたが、訓練や利用者同士の交流を通じて自信を取り戻すことができました。また、障害者雇用や在宅勤務など私にあった就労支援をしてもらい、就職も決まりました。なにより、スタッフの皆さんが私を受け入れ、寄り添ってくれたことに感謝しています。 | ||
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+ | ■「支える」を支える | ||
+ | ○蕨市障害者福祉センター ドリーマ松原 拠点コーディネーター 吉野 良佑(よしの りょうすけ)さん | ||
+ | ここまでは障害福祉のサービスや支援を活用しながら、地域で暮らしている皆さんを紹介してきましたが、障害のある人の中には、高齢化や障害の重度化、家族の死去など、心身の状態や環境の変化によって、在宅生活が困難になる人もいます。 | ||
+ | そこで今年度、市は障害のある人が地域で暮らし続けられるよう、地域全体で支える体制づくりを行う、拠点コーディネーターを新たに配置しました。緊急時にも素早く対応するために、地域で活用できるサービスを詳しく把握した上で、施設や専門機関などによる横のつながりを促し、チームで支援に当たります。「支援者同士がこれまで以上に協力と連携を深めることで、本人とその家族の不安が解消できれば」と吉野良佑さん。支援チームの要として、障害のある人、一人ひとりの将来を見据えます。 | ||
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+ | 詳細:福祉総務課 | ||
+ | 【電話】433・7754 | ||
+ | 〔広報蕨 令和6年12月号〕<br> | ||
2024年12月18日 (水) 14:53時点における版
種類・内容 | |
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所在地 | 〒 |
代表・運営者 | |
連絡先 |
周辺ニュース
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暮らす、働く
2024.12.01 埼玉県蕨市 住み慣れた地域で暮らし続けるためにたいせつなのが、住まいや仕事など、生活の基本となる居場所と、地域の皆さんの理解です。本紙4、5ページでは障害のある人が暮らすグループホームと、就労を支援する事業所の活動を紹介します。
■「暮らす」を支える ○グループホーム 紙ふうせん(管理者・岡本 佳鼓(おかもと よしこ)さん) 「紙ふうせん」と大きな看板が立つ錦町の一軒家。ここは、少人数で家庭的な環境の下、知的障害を持つ6人の利用者が専門職スタッフの支援を受けながら、地域での生活を送るグループホームです。障害があり一人での生活が難しい人の「親亡き後」までを見据えた居場所として、平成27年に開設されました。 利用者は、昼間はそれぞれ仕事や生活訓練へ出かけ、夕方に紙ふうせんに帰ると、家族のようにリビングで食事や団らんを楽しみます。家族と離れて暮らすのが初めてで、入居当初は慣れない環境で体調を崩す人もいましたが、今では皆さん「紙ふうせんが私の家!」ときっぱり。かけがえのない我が家になっています。 ご近所では、利用者の皆さんが朝夕通勤する姿が、もう見慣れた風景になっていて、近くのお店の人も積極的に声を掛けてくれます。管理者の岡本佳鼓さんは、「障害者施設が地域の理解を得るのには時間がかかることも多い中、紙ふうせんがスムーズに地域に受け入れてもらえているのがうれしい」と言います。 紙ふうせんのご近所にお住まいで、北町3丁目上町町会会長の田中陽一さんは「施設が出来たばかりの頃、スタッフの人に『生活音でご迷惑をおかけするかもしれません』なんて言われたけど、いっしょに暮らす孫も元気いっぱいだからね。気にならないよ」と笑って話してくれました。また、日頃のご近所同士の交流が、災害などの時の安全安心につながると考える田中さんは、「紙ふうせんの職員や住人のみんなも、そうした支え合いの輪の一員なんです」と言います。更に、若い頃に精神疾患のある知人とその家族を身近で見てきた経験から、障害のある人とそれを支える家族が地域との関わりを失い、孤立してしまうことを心配し、「こうした施設が地域に出来ることは喜ばしいことだし、ご近所同士が温かく見守って、障害のある人も、その家族も、みんなで支えていけたらいいね」と話してくれました。 こうした地域の温かい目に見守られながら、紙ふうせんの皆さんは今日も明るく元気に暮らしています。
■「働く」を支える ○就労移行支援事業所 ディーキャリア 蕨オフィス(施設長・山本 弘信(やまもと ひろのぶ)さん) 中央にあるディーキャリア蕨オフィスは、発達障害の人を主な対象に、一般就労に向けた支援を行う事業所です。就労まであと少しという人から、まずは定期的に通所できるよう日常生活を整える段階の人まで、さまざまな人が通っています。「利用者の多くは、生きにくさや社会への不安を抱えているんです」と話してくれたのは、施設長の山本弘信さん。訓練での成功体験の積み重ねや、仕事に生かせるスキルの習得などにより利用者の自信を育み、社会復帰するきっかけを提供することを目指しています。 また、山本さんは「発達障害によってつらい経験をした人が社会復帰するための支援に決まった形はありません」と、一人ひとりに寄り添い、ともに将来を考えることをたいせつにしています。8月末で卒業したKさんも、始めの頃は不安から他人を避けていましたが、通ううちに笑顔が増え、再び社会と関わる勇気を得ることができました。Kさんの声を下記で紹介します。
○ディーキャリア蕨オフィスを卒業したKさんの声 外出不安が強く、通所をする前は3か月ほどひきこもっていましたが、訓練や利用者同士の交流を通じて自信を取り戻すことができました。また、障害者雇用や在宅勤務など私にあった就労支援をしてもらい、就職も決まりました。なにより、スタッフの皆さんが私を受け入れ、寄り添ってくれたことに感謝しています。
■「支える」を支える ○蕨市障害者福祉センター ドリーマ松原 拠点コーディネーター 吉野 良佑(よしの りょうすけ)さん ここまでは障害福祉のサービスや支援を活用しながら、地域で暮らしている皆さんを紹介してきましたが、障害のある人の中には、高齢化や障害の重度化、家族の死去など、心身の状態や環境の変化によって、在宅生活が困難になる人もいます。 そこで今年度、市は障害のある人が地域で暮らし続けられるよう、地域全体で支える体制づくりを行う、拠点コーディネーターを新たに配置しました。緊急時にも素早く対応するために、地域で活用できるサービスを詳しく把握した上で、施設や専門機関などによる横のつながりを促し、チームで支援に当たります。「支援者同士がこれまで以上に協力と連携を深めることで、本人とその家族の不安が解消できれば」と吉野良佑さん。支援チームの要として、障害のある人、一人ひとりの将来を見据えます。
詳細:福祉総務課
【電話】433・7754
〔広報蕨 令和6年12月号〕
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ページ名 [[]] 東京都葛飾区()
不登校について語ろう親カフェ
お子さんの不登校やひきこもり、発達障害などで悩む親同士で話し合い、解決の糸口を探します。
日時:2024.11月30日(土曜日)午前10時~正午
会場:にこわ新小岩(西新小岩4-33-2)
担当課:生涯学習課【電話】03-5654-8475
〔広報かつしか 令和6年11月15日号〕
周辺ニュース
ページ名 [[]] 千葉県佐倉市()
2024.12月3日(火)~9日(月)は障害者週間です。
この機会にパラスポーツや障害の疑似体験を通して、「障害」について考えてみませんか?
イベントでは障害の有無に関わらず、どなたでも楽しめるボッチャやフライングディスクなどのパラスポーツにチャレンジできます。
また、VR機器を使って発達障害の特性を体感できるコーナー(先着順)もあります。
おみやげには、福祉事業所が販売するお弁当やお菓子、アクセサリーなどもお勧めです‼
日時:12月7日(土)午前10時~午後3時
場所:志津コミュニティセンター
〔こうほう佐倉 2024年12月1日号〕
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