Job:栄養士・管理栄養士
Wikifutoko-sysop (トーク | 投稿記録) 細 (栄養士・管理栄養士をJob:栄養士・管理栄養士へ移動) |
2012年5月4日 (金) 21:52時点における版
栄養士・管理栄養士
〔2003年原本〕
栄養士は食生活を栄養面から指導する仕事です。就業先の違いにより仕事内容は違いますが、食事の栄養分析、カロリー計算、献立づくりおよび予算作成が基本的なものです。
就業先の業務内容を大別すると、集団給食など食事に直接に関わるもの、食生活・健康管理の社会教育的な栄養指導に関わるものに大別されます。
①保健所では、地域住民に対する行政サービスとして、講習会や食事検討会などの形での栄養指導を行ないます。
②給食施設(学校、工場・事務所、団体)では、調理師と協力して、昼食などの献立づくりをします。学校給食専門の人を学校栄養士といいます。
老人ホームなど社会福祉施設で働く栄養士もこの例に入ります。カロリーや好みなどを老人向きにしたり、乳幼児向きにしたりします
。
③食品会社では、商品の研究・開発スタッフの一員として、生産食品の栄養面の分析を担当します。フードコーディネーターを名乗る人もいます。
④フィットネスクラブや健康センターなどでは、直接に食事にタッチすることはありませんが、受講者のダイエットのアドバイスなどコンサルタント的な仕事をします。ダイエットコーディネーター、栄養コンサルタントとよばれます。
⑤病院では職員給食よりも患者の特別給食の指導が中心で、病状や回復状況にあわせてのきめ細かなものになります。広義の医療スタッフで、糖尿病、高血圧、動脈硬化などの患者には、食事療法は薬物療法以上に重視されるものです。患者に対する直接の食事指導もします。臨床栄養士と名乗る人もいます。
栄養士の活動分野は日々の直面する献立づくりや栄養計算だけでなく、成人病がふえる背景とか、食品汚染といった社会的な問題に関心を払うことも求められています。
栄養士は資格が必要です。厚生労働省が認可する大学、短大、専門学校を卒業すれば栄養士の資格は得られます。有資格者は約40万人おり、実際の就業者はその4分の1程度といわれ、9割を女性がしめています。
管理栄養士は前記の大学卒業者、または栄養士資格取得後2年の実務経験者に受験資格があります。管理栄養士の仕事は総合的な健康指導になります。1日に100人以上が飲食をする施設では、管理栄養士が必要です。
栄養士として就業しても、実際に働けるようになるには、その病院や施設で調理師や先輩栄養士の協力や研修を受けて実務を身につけなくてはならないことが多いものです。初めて栄養士が加わる小さな職場もあり、期待が集中するようなところもあります。気負わずに、だれでも知っている食べ物に1つの見方を加えるつもりで仕事に取り組むことです。
労働環境は、調理場に出るか、事務所内にいるかによってかなり違います。調理場で食べ物づくりの現場を体験することは、後々役に立つことが多いようです。
〔参考〕全国栄養士養成施設協会
〒170-0004 東京都豊島区北大塚1-16-6大塚ビル
TEL03-3918-1022
http://www.eiyo.or.jp/
*