春日井市の地域共生社会
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2024年2月2日 (金) 15:53時点における最新版
春日井市の地域共生社会
種類・内容 | |
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所在地 | 〒愛知県春日井市 |
連絡先 |
令和5年度 市政方針
令和5年第1回市議会定例会において、石黒直樹市長が市政方針演説を行いました。
その内容を要約して紹介します。
◆はじめに
本市は、これまで先人の皆様方のたゆみない努力により築かれた快適な都市基盤を礎として、暮らしの魅力を高め、豊かなまちへと着実に発展してきました。
長年にわたる、多くの市民の皆様の御尽力と、御理解、御協力に、心から敬意と感謝を申し上げます。
私は、昨年5月の市長選挙において、市民の皆様からの御信託を賜り、第22代春日井市長として、市政を預かることになりました。
市政の発展に向け、さらに輝きが増すように、柔軟な発想と創造力を持って、信義誠実に取り組んでいく決意です。
また、本年は、市制を施行してから80年を迎え、輝く未来に向かって歩み出す大切な節目の年となります。
市民の皆様とともに、本市の歴史に思いを馳せ、今を喜び、そして幸せを実感することができるよう、春日井市の未来をしっかりと示し、その実現に向けて全力で取り組んでいきます。
◆市政運営の基本的な考え方と取組
私は、あらゆる世代の方が「幸せや命の大切さ」を実感しながら、健康で安心して暮らすことのできる春日井の実現を申し上げてきました。
現在、私たちの生活は、激甚化かつ頻発化する自然災害や物価の高騰、長期化するコロナ禍などに直面し、働き方や暮らし方は大きな転換を迎えています。
また、多様で複雑化する福祉問題や希薄化する人と人のつながりなど、生活上の課題が変容し、多くの方々に影響が及んでいるものと深く憂慮しています。
私は、これまで「まちづくりは市民が主役」という思いのもとに、様々な機会を通じて市民の皆様の声を聴くことを心掛けてきました。
多くの方との対話を重ねる中で、安全・安心なまちづくりに期待する声をお聞きし、その実現に向け、決意を新たにするところです。
様々な不安を感じている市民に寄り添い、皆様の生活を支えていくためには、「安全・安心な暮らしの確保」に最優先で取り組み、人生100年時代に向かって、事業の再構築を視野に入れ、誰もが未来に希望を持つことができる社会を築いていかなければなりません。
そして、地域共生社会の実現に向けて、地域や様々な関係機関の皆様との連携や協働を深め、日々の暮らしを包括的に支援する体制の構築に取り組むとともに、市民一人ひとりが世代を超えてつながり、生きがいのある暮らしをつくる総合的な福祉拠点の創設をめざしていきます。
これからも、誰もが我がまち春日井に住み続けたいと思っていただけるよう、市民の皆様の知恵や創意を結集し、共に力を合わせ、活力と魅力にあふれる「新しい春日井」の創出に取り組んでいきます。
さて、本市におきましても、人口減少と少子高齢社会への対応は、重要な課題です。
本市は、これまで都市の発展とともに、人口の増加が続いてきましたが、現在は減少の局面に入っています。
人口構造の変化は、これまで以上に速いスピードで進行し、労働人口の減少や介護需要の増加など、様々な課題が懸念されるところです。
今後は、時代の変化を見据え、顕在化する課題に適切に対応するとともに、取り組むべき政策を見極めながら、将来にわたって持続可能な都市を築いていくことが重要です。
また、地域社会を取り巻く環境も一層変化し、地域活動の役割は、ますます重要になっていきます。
日頃から、地域の安全・安心を支えていただいている区・町内会・自治会を始め、多くの皆様に感謝申し上げるとともに、防災や防犯、子育て支援、福祉、移動支援など、共助の地域活動を支える取組を充実していきます。
一方、時代は、脱炭素化やデジタル化、働き方改革など、社会のあり方が時々刻々と変わりつつあります。
こうした変化を、次なる成長へのチャンスと捉え、民間事業者や大学の活力と英知を積極的に行政サービスに取り入れ、様々な社会変化に対応していきます。
また、広域的な視点からまちづくりを推進し、地域の魅力向上や活性化につなげていくことも重要です。
産業や医療、防災などの分野においては、国や愛知県を始め、近隣自治体、医療・介護・福祉機関、民間事業者などとの連携を進めることにより、この地域の活力ある基盤を整備し、皆様の暮らしの向上につなげていきます。
私は、市職員として携わってきた幅広い行政分野での経験を活かしながら、業務の改善や効率化、行政計画の点検・見直しなどを進め、さらには市職員の人材育成により労働生産性を高めるとともに、社会の変化に対して柔軟に対応できる強い組織づくりに努めていきます。
「春日井市のために何ができるか」を常に考え、皆様の暮らしをより豊かにし、そして、将来につなぐ礎をしっかりと築いていくという強い意志のもと、その使命と責任を果たすべく、新たな可能性に果敢に挑戦していきます。
〔広報春日井 令和5年3月号〕