中野区すこやか福祉センター
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'''自分らしく のびのび育つ 子どもの発達支援'''<br> | '''自分らしく のびのび育つ 子どもの発達支援'''<br> | ||
言葉では知られるようになってきた発達障害。一方で見た目からは気付かれにくいため、周りの理解を得られず本人が生きづらさを感じたり、保護者が育児の悩みを抱えたりすることも。しかし、適切な支援と周囲の理解があれば、自分らしく生活していくことができます。<br> | 言葉では知られるようになってきた発達障害。一方で見た目からは気付かれにくいため、周りの理解を得られず本人が生きづらさを感じたり、保護者が育児の悩みを抱えたりすることも。しかし、適切な支援と周囲の理解があれば、自分らしく生活していくことができます。<br> | ||
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〔なかの区報 2022年9月20日号〕<br> | 〔なかの区報 2022年9月20日号〕<br> | ||
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2022年11月25日 (金) 14:53時点における版
中野区すこやか福祉センター
種類・内容 | |
---|---|
所在地 | 〒 東京都中野区 |
連絡先 |
自分らしく のびのび育つ 子どもの発達支援
言葉では知られるようになってきた発達障害。一方で見た目からは気付かれにくいため、周りの理解を得られず本人が生きづらさを感じたり、保護者が育児の悩みを抱えたりすることも。しかし、適切な支援と周囲の理解があれば、自分らしく生活していくことができます。
今号では、発達障害のあるお子さん一人ひとりと向き合い支援をしている療育センターゆめなりあの職員のみなさんに話を聞きました。
一人ひとりの「できた」を大切に
◇「困った子」ではなく「困っている子」
お子さんの発達に関する相談を受ける時は、「かんしゃくを起こしやすい」「物事の切り替えが苦手」「コミュニケーションをうまく取れない」といった声を聞くことがあります。
このような行動に対し、「困った子」と思ってしまうかもしれませんが、一番困っているのはお子さん自身かもしれません。
大切なのは、なぜそのような行動をとったのか、その理由を考えること。
理由が分かると、お子さんとの関わり方が自然と見えてきます。
◇安心できる場所に
ゆめなりあに通うお子さんの中には、初めて保護者の方と離れて過ごす子も多いので、まずはお子さんが安心できる場所でいられるよう心掛けています。
困った時に「ここは信頼できるから相談しても大丈夫」と思ってもらえる場でありたいんです。
そのために、活動する時は一人ひとりのお子さんの感情と向き合い、私たち大人も一緒に楽しむことを大切にしています。
◇「楽しくできた」から自信をつける
支援が必要なお子さんは、保育園などで自分だけができなかった経験やうまくコミュニケーションを取れずつらい思いをしていることがあります。
ゆめなりあでは、そんなお子さんたちに「できた」という経験をたくさん積んでもらいたい。
そこで、お子さんの興味・関心の高いものを取り入れた遊びや、何をするか確実に分かって取り組める活動を提供しています。
例えば、塗り絵をする時には「塗る色が選べない」「枠線をはみ出したくない」などの一人ひとりの思いに合わせ、事前に「色を指定する」「線を太くかたどっておく」といった工夫をしています。
活動の中での苦手意識や分からないことを軽減し、「楽しくできた」と実感してもらうことで、お子さんの自信につなげたいと思っています。
◇大変だなと思ったらまず相談を
お子さん一人ひとり物事に対する得意・不得意があるため、困り感や行動、様子も異なります。
だからこそ、お子さんのことで気になることや大変だなと思うことがあったら、小さなことでもまず、すこやか福祉センターなどに相談を。
早めに相談することで、長期にわたってお子さんの成長を職員などと共有できます。
保護者の求めていることやお子さんの状況を聞いた上で解決策を一緒に見つけていくことも。
子育ては一人で抱え込む必要はありません。
話すだけでもきっと気持ちが楽になるはずです。
◇周りの方へ
発達障害というと、苦手なところばかりに気を取られてしまうかもしれませんが、得意なことや優れたところがたくさんあります。
得意なことも含めてお子さんの個性として見てほしいと思います。
◆発達障害って?
生まれつき見られる脳の働き方の違いから、行動面や情緒面に特徴がある状態のこと。
右記の三つの特性などを含みます。
特性の強弱などは人それぞれで、複数の特性を併せ持つことも。
生まれつきの特性のため、育て方や本人の努力不足ではありません。
いずれも早期支援が大切です。
◇ASD(自閉スペクトラム症)
対人コミュニケーションが難しい、こだわりが強い など
◇ADHD(注意欠如・多動症)
落ち着きがない、集中力が続かない など
◇LD(学習障害)
読み書きなど特定の学習のみが困難 など
特性などについて詳しくは、厚生労働省HPをご覧ください(本紙記載の二次元コード参照)
■お子さんと向き合う時に大切にしたいこと
ゆめなりあのみなさんからお聞きしたポイントを一部紹介します。
◇得意なことをたくさん褒める
支援が必要なお子さんは、特性を生かしさまざまな得意を伸ばしていくことができます。
好きなことに集中でき、絵本の細部まで記憶できる子や音楽を聞いてすぐに再現できる子も。
苦手の克服だけに目を向けるのではなく、得意なことや優れていることはたくさん褒めましょう。
◇時々昔を振り返り成長を実感
一つのことができるようになっても、他のできないことや気になる行動などに目がいってしまうことはありませんか。
そんな時は、1年くらい前のことを振り返ってみると、お子さんの成長を感じられると思います。
「できるようになったこと」を尊重し、お子さんの成長のペースを見守っていきましょう。
◇「困ったな」の行動の前後の出来事も考えてみる
お子さんの行動に「困ったな」と思った時、行動の一面を見て駄目と言うのではなく、その前後にあった出来事も一緒に考えてみましょう。
なぜその行動をしたのか理由が分かることも。
抱え込まないで 子育ての相談はすこやか福祉センターへ
福祉職や心理職などに相談できます。大変だなと思ったら気軽に相談を。
相談日時:平日午前8時30分~午後5時
問合せ:
南部 弥生町5-11-26【電話】3380-5551【FAX】3380-5532
中部 中央3-19-1【電話】3367-7788【FAX】3367-7789
北部 江古田4-31-10【電話】3388-0240【FAX】3389-4339
鷺宮 若宮3-58-10【電話】3336-7111【FAX】3336-7134
〔なかの区報 2022年9月20日号〕