久万高原町教育委員会
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2022年4月14日 (木) 11:54時点における最新版
久万高原町教育委員会
種類・内容 | |
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所在地 | 〒 愛媛県久万高原町 |
運営者・代表 | |
TEL | 21-0139(内線333) |
人権課題の一つである「性的マイノリティ」。
この表現が、2020年から「性的指向・性自認」に改訂されました。
▽性的指向・性自認(SOGI)
(1)現状と課題
恋愛または性愛の対象がどういう性に向かうのかを示す概念である「性的指向」については、異性愛・同性愛、両性愛など多様であり、また、自己の性別をどのように認識しているかを示す概念である「性自認」については、生物学的な性(からだの性)と自認する性(こころの性)が一致せず違和感を持っている人がいます。
一般的には、LGBTなどの言葉が用いられており、全体的に見れば少数派ということで、性的マイノリティの人を総称する言葉として、近年、次第に浸透してきました。
全国的な統計調査では、公的なものは実施されておりませんが、民間企業が平成30年に実施した全国の成人6万人を対象にした調査では、LGBTに該当する人は8.9%という結果が出ています。
しかし、我が国では、LGBTに対して、社会的に十分に認識・理解が進んでいないため、当事者は、性的指向や性自認を理由とした偏見や差別、また、それを助長する興味本位の扱いを受けたり、性的指向や性自認を理由とした解雇、賃貸住宅への入居拒否など、社会的生活上の困難に遭遇するなど、さまざまな問題に苦しんでいます。
そのため、当事者の多くは、公表(カミング・アウト)を躊躇(ちゅうちょ)したり、日常の社会生活を送るうえでも、周囲に知られることを恐れながら生活しているものと考えられます。
(2)基本的な方向
性同一性障害に関しては、「性同一性障害者の性別の取り扱いの特例に関する法律」が2004年に施行され、一定の条件を満たした場合には、家庭裁判所の審判を経て、戸籍の性別変更が認められることになり、2008年には、その条件を緩和する法改正も行われました。
しかし、性的指向や性自認に関する偏見・差別が当事者を苦しめており、私たち一人ひとりが、正しい理解や認識を深めることや、学校において当事者や保護者の思いを受け止めた対応をすることが必要です。
(3) 周囲の理解と協力を得るための取り組み
性的指向や性自認について正しい理解を持ち、偏見・差別が解消されるよう、これまで、研修会の開催、啓発資料の配布などを行っています。
特に、公務員や教職員が性的マイノリティについて正しく認識し、適切な助言・指導を行うことができるよう、職場において研修を行うなど教育・啓発に取り組んでいくとともに、当事者が就職や賃貸住宅への入居などに際して、不利益を被ることのないよう企業などに対して働きかけを進めています。
(4)教育機関の取り組み
性的指向や性自認について教職員が正しく理解し適切に対応できるよう研修に努めるとともに、児童生徒の理解を促進し、そのことを理由としたいじめや差別を許さない生徒指導と人権教育を推進しています。
また、県立学校の入学願書の性別欄については、心と体の性が一致しないトランスジェンダーなど、自分の性別に違和感を持つ受験者に配慮して、令和2年度の入学願書から、性別欄が削除されています。
問合せ:教育委員会 生涯学習班
【電話】21-0139(内線333)
〔広報久万高原 2022年2月号〕