フードバンク渋谷
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2022年3月17日 (木) 20:03時点における最新版
認定NPO法人 フードバンク渋谷
種類・内容 | |
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所在地 | 〒 |
運営者・代表 | |
TEL・FAX |
「フードバンク渋谷」のサステナブルな取り組み。
しぶや区ニュース×渋谷のラジオ 渋谷のラジオで出張インタビュー
昨年末、「渋谷サステナブル・アワード2021」大賞を受賞した認定NPO法人フードバンク渋谷の事務局長・久保田寿江さんに、活動の内容や意義、課題について伺いました。
・認定NPO法人フードバンク渋谷事務局長 久保田寿江(くぼたひさえ)さん
「渋谷はエネルギッシュな街。地域のつながりが社会の仕組みを変える大きな力になると思います」
◆食品を集め必要な人へ渡すフードパントリーを開催
◇フードバンク渋谷の活動について教えてください。
久保田:食料支援を必要としている人に、個人や企業から寄付された食品を無償で渡すフードパントリーを行なっています。
他団体との共催も含めると、月に6回ほど実施しています。
また、渋谷区こどもテーブルの一環として「親子カフェ」を行い、スタッフが子どもを見ている間にほっと一息ついてもらったり、生活の不安や困りごとなどの相談に応じたり、学習支援員によるお子さんの学習のお手伝いもしています。
利用者が食品以外にも必要としている生活支援の窓口や活動につなぐことで、地域の人がお互いに助け合える仕組みをつくっていきたいと思っています。
◇活動を始めたきっかけは何だったのでしょうか?
久保田:母体のキリスト教会の中に生活に困っている人がいたため、その方々を対象にフードバンク活動を始めました。
平成28年12月に「NPO法人フードバンク渋谷」を教会メンバーと共に設立し、渋谷区の行政や関連機関・団体、ボランティアの皆さんと連携・協力しながら、地域に根ざした支援ネットワークづくりに取り組んでいます。
昨年9月には認定NPO法人の認定を受けました。
「認定NPO法人」だからこその社会的信頼や影響力を生かして、活動をさらに広げていきたいと考えているところです。
◇食料支援の流れについて教えてください。
久保田:区が運営する8つの常設窓口(フードドライブ)、セカンドハーベスト・ジャパンからの食品提供、区内の個人や企業からの食品寄贈、この3つを組み合わせて食品を集め、1世帯あたり食料を10キロ程度に仕分けし、区内数か所のフードパントリーで利用者に直接お渡ししています。
さまざまな食品が集まりますが、中でも多くの人に喜ばれるのはやはりお米です。
備蓄品のアルファ米も含め、「お米があれば安心」という人は多いです。お子さんにはお菓子も喜ばれますね。
お米や備蓄品をベースに、バラエティに富んだ食品をお渡しできるよう心掛けています。
ありがたいことに生鮮食品やお弁当の寄付の問い合わせも多くいただくのですが、保管や流通の難しさが課題になっていますね。
◆街の中の「見えにくい“つらい”」に寄り添う
◇コロナ禍によって活動内容に変化はありましたか?
久保田:コロナ禍で利用者が増え、昨年度は125世帯・472件の利用がありました。
これは前年度の約3倍に上ります。
「フードバンク」という言葉をメディアがたくさん取り上げたことで認知や関心が高まったこと、子ども食堂がフードパントリーを行うようになって、利用しやすくなったことなどが背景にあるのではないでしょうか。
フードバンク渋谷では、コロナ禍でアルバイトができなくなった留学生を対象としたフードパントリーや、ひとり親世帯を対象にした「親子カフェ」など、新しい活動も始めました。
◇「親子カフェ」を始めた背景と活動内容について教えてください。
久保田:ひとり親世帯の人と接する機会が増える中で、「必要なのは食べ物だけじゃない」と気が付きました。
以前から食品を渡す際に利用者と立ち話をすることはありましたが、もっとじっくり話を聞く必要性を感じたんです。
「親子カフェ」の開催場所は天候に応じて変えていますが、天気の良い日には公園でピクニックをすることもあります。
そういうオープンな雰囲気で話を聞くと、皆さん子育ての悩みや今後の生活の不安などを打ち明けてくれるんです。
友達や家族には心配をかけたくないから話せないけれど、月に1回会う人になら話せることがあるんですよね。
ため込んでいた思いを吐き出してすっきりした顔で帰っていく姿を見るとうれしいですし、「この場所で救われました」と言ってもらえた時は、この活動をやっていて良かったと温かい気持ちになりました。
支援というのは一方通行の関係性ではなく、何かをしてあげると同時に、何かを受け取るもの。
支援する人・される人が分断されず、「困ったときはお互いさま」という温かい気持ちで支え合っていけたらいいですよね。
◇フードバンク活動は全国で行われていますが、渋谷区ならではの課題や特徴はありますか?
久保田:日本では約6人に1人が相対的貧困※に該当しているというデータがあります。
これは地域によって差があり、渋谷区はほかと比べても相対的貧困層は少ないのではないでしょうか。
ただ、収入は高くても家賃などの生活コストも高いエリアなので、何らかの理由で収入が減ると、生活が維持できなくなる可能性もあります。
相談に応じていると「私なんかがフードバンクを利用していいんですか?」という人もいますが、話を聞くと生活が大変そうだと感じるケースは多いです。
支援が必要であることが見えにくい、自覚しにくい、少数派ゆえに恥ずかしくて手を挙げにくい……、こうしたことが渋谷区の課題かなと思います。
一方、困っている人を支援したいという声も多く、「何かできることはありませんか?」という問い合わせも増えています。
渋谷区の良さは、反応がとても速く、エネルギッシュなところです。
みんなの思いがうまくまとまれば、社会を変える大きな力になると思います。
支援したい人の情熱を、どうやって支援を必要としている人へ届けるか、その仕組みづくりを今まさに模索しているところです。
※その国や地域の生活水準や経済状況などにおいて、大多数よりも貧しい状態にあることを指す。
厚生労働省「国民生活基礎調査」(令和元年)では、日本の相対的貧困率は15.4%。
〔しぶや区ニュース 令和4年(2022年)2月15日号〕