名広愛児園
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'''児童養護施設を出た後の行き詰まり コロナ禍で就職先が休業、自立と支援のバランスで悩み'''<br> | '''児童養護施設を出た後の行き詰まり コロナ禍で就職先が休業、自立と支援のバランスで悩み'''<br> | ||
コロナの影響 児童養護施設の出身者の暮らしは厳しさを増す。<br> | コロナの影響 児童養護施設の出身者の暮らしは厳しさを増す。<br> | ||
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「児童養護施設出身者に限ったことではなく、困っている人に幅広く使える助成金などがあるといいと思う」(名広愛児園松浦豊純さん)<br> | 「児童養護施設出身者に限ったことではなく、困っている人に幅広く使える助成金などがあるといいと思う」(名広愛児園松浦豊純さん)<br> | ||
一方で、施設側には、「自立」について葛藤もあるようです。<br> | 一方で、施設側には、「自立」について葛藤もあるようです。<br> | ||
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+ | 過剰に支援してしまうと、どうしてもそれに甘えてしまうことがある支援のバランス感覚過剰な支援にならないよう心がけている」(名広愛児園松浦さん)<br> | ||
〔2021年3/2(火) メ〜テレ(名古屋テレビ)〕 <br> | 〔2021年3/2(火) メ〜テレ(名古屋テレビ)〕 <br> | ||
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2021年4月20日 (火) 19:25時点における版
名広愛児園
所在地 | 愛知県名古屋市昭和区 |
---|---|
TEL | |
FAX |
児童養護施設を出た後の行き詰まり コロナ禍で就職先が休業、自立と支援のバランスで悩み
コロナの影響 児童養護施設の出身者の暮らしは厳しさを増す。
施設からレトルト食品などをもらい食いつなぐ
愛知・岐阜の緊急事態宣言は、解除されましたが、生活が苦しくなっている人が増えています。
そんな中、「児童養護施設」で育ち、知的障害のある「卒業生」の生活が立ち行かなくなる厳しい現実が見えてきました。
名古屋市昭和区の児童養護施設「名広愛児園」。
様々な事情で、家族と一緒に暮らせなくなった、2歳から18歳までの子どもたちが生活しています。
「普段連絡がこない子から、連絡がきたのは驚いた。金銭的なもの経済的な相談が増えた」(名広愛児園 松浦豊純さん)
そう話すのは、施設の職員、松浦豊純さんです。
新型コロナの影響で、今、生活に苦しむ人が増えています。
特に、家族からの援助を受けにくい「児童養護施設」出身者の暮らしは、厳しさを増しています。
「18歳まで施設にいる子には有力な支援を受けられる子が少ないので、施設を出た後は自分で働いてお金を稼いで生計を立てていく人がほとんど」(名広愛児園松浦豊純さん)
名広愛児園では、原則として18歳になると「自立」を求められ、施設を出て、生活費や住居費などを自分で稼ぐ必要があります。
施設の卒業生たちを食の面から再支援
施設の卒業生に送る「食料」
しかし、新型コロナの影響が長引く中、生活に行き詰まる「卒業生」たちが出てきました。
そのため施設では、一度巣立った卒業生たちに食糧を送るなどの「再支援」を行っています。
この日松浦さんは、数年前に施設から「自立」し、1人暮らしをしているAさんの元を訪れました。
Aさんは、施設から「再支援」を受けているうちの1人です。
Aさんには、軽度の知的障害があり、人とのコミュニケーションやお金の管理などが他の人より苦手です。
緊急事態宣言で仕事が休みに 1人暮らしの維持が困難に
卒業生のAさんの話しをする松浦さん
Aさんが小学校6年生のとき、母親が体調を崩して養育が困難になり、経済的に困窮していたこともあって、施設に入所しました。
施設を退所後は、障害者の枠として飲食店で働きはじめました。
2度目の緊急事態宣言で、働いている飲食店が時短営業になりました。
さらにその後、店は休業に追い込まれ、Aさんも仕事を休まざるを得なくなりました。
現在は給料の8割が支給されていますが、障害者雇用の労働条件で、元々の給料が低いことから、今の手取りは10万円に満たないといいます。
「もらえる金額自体が少なくて、ご飯に関しては施設の先生からもらったりしている」(施設から支援を受けているAさん)
今の収入で1人暮らしを維持することは難しく、施設からレトルト食品などをもらって、食いつないでいます。
自立と支援のバランス 過剰な支援にならないように心がけるも葛藤が
名広愛児園松浦豊純さん
「社会人になって自分でやらないといけないことに関しては、施設はサポートもしてくれて本当に感謝では表せない。恩返しできたらいいなと思って今の仕事を辞めずに続けるようにしている」(施設から支援を受けているAさん)
「家族も、Aさんを支援したいという気持ちはあるが、それぞれギリギリの状態で生活をしている。家族に彼の支援を頼んでしまうとバランスが崩れた時に共倒れする危険性がある」(名広愛児園 松浦豊純さん)
休業中に別のアルバイトをしたいという思いがAさんにはあるものの、知的障害もあり、環境の変化が大きなストレスとなることが、大きな壁となっています。
「早く働けたらいいなとは思うが、復帰後に感覚が戻るかどうか正直心配」(施設から支援を受けているAさん)
幸いにも、緊急事態宣言が明けたことで、Aさんが勤めているお店が再開することが決まりました。
ただ、時短営業は続くことから、いつ元の生活が戻るのか、「不安を抱えたまま」の再出発になります。
「児童養護施設出身者に限ったことではなく、困っている人に幅広く使える助成金などがあるといいと思う」(名広愛児園松浦豊純さん)
一方で、施設側には、「自立」について葛藤もあるようです。
「施設を出ていった子が経済的に自立して生活できることを願っている。
過剰に支援してしまうと、どうしてもそれに甘えてしまうことがある支援のバランス感覚過剰な支援にならないよう心がけている」(名広愛児園松浦さん)
〔2021年3/2(火) メ〜テレ(名古屋テレビ)〕