マルトリートメント症候群と先天的な要因
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2020年8月17日 (月) 08:43時点における最新版
マルトリートメント症候群と先天的な要因
投稿日時: 2018年9月24日
私なりのマルトリートメント症候群の理解では、発達障害とは違いそれは先天的・遺伝的な状態・症状ではありません。
では先天的・遺伝的なことは関係がないかというとそうとも言えません。
それに関係する体質や気質はあります。
感覚が鋭いのです。これは病状ではありません。
感覚には視覚、聴覚、味覚、皮膚感覚、嗅覚それに平衡感覚があり、これらを五感といいます。
平衡感覚は五感という言葉が生まれた後に認識された感覚のはずです。
六感というと別の意味があるのでここでは六番目の五感(!)としましょう。
皮膚感覚を除く全体を特殊感覚と言います。
さらに内臓感覚というのがあり、これは皮膚感覚(接触感・圧迫感など)と合わせて体性感覚と呼ばれます。
感覚の表われ方や程度には個人差があります。これらを細かく書くのは省略します。
平均的な感覚の持ち主ではとらえられないものを、感覚の鋭さによってとらえてしまうのが特徴です。
病気ではないし優れたものですが、不便なことはあります。
鋭利な刃物は取扱注意になるのと似ています。そのあたりも省略します。
人によっては感覚過敏症という病気に診断されますが、それではせっかくの特殊な才能を壊しかねません。
特別な感覚の中で注目したいのは内臓感覚に関係することです。
周囲の人の気持ち・感情もまた敏感にとらえてしまいます。
これは五感によることを前提として、腸感覚(内臓感覚の中心)が働いていると思えます。
気持ちがいい、なんだか変だ、などを自分と周囲に感じるときです。
「なんだか変、不気味」など論理的に説明が難しいときの状況把握です。
からだ全体で感じるように思うのですが、中心は腸感覚でしょう。
そこを中心に人の気持ちや感情を察知する力が優れているのです。
じつは幼児期の多くの子どもがそうです。
関わる人に対する子どもの反応が外れることがないのは多くの人が知るところです。
詳しく研究されたものを見たことはありませんが、腸感覚あるいは内臓感覚にも個人差がありそうです
(もしかしたら特殊感覚以上に個人差が)。
子ども時代からの生育過程で、平均的な感覚の持ち主以上に自分に向けられた感情を受け取ります。
ときには自分ではなく周りの誰かに向かって発せられる強い怒りなどの感情表現も取り込みます。
不登校の子どもの事情にはそういう事情が関係します。
そう理解すると説明がつくことはある、というべきかもしれません。
子どもに対して「なぜ学校に行けないのか」と聞いても、子どもには答えようがないのは当然でしょう。
自分が体験した虐待、いじめ、無視、押し付け、自分か普通に大事にされていない…がストレスとなって蓄積しています。
その表われがマルトリートメント症候群。
これが私のマルトリートメント症候群の理解です。