おおずふれあいスクール
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+ | ページ名 [[おおずふれあいスクール]] 愛媛県大洲市 (適応指導教室・愛媛県)<br> | ||
+ | 特集 登校しづらいお子さんのために……(1) <br> | ||
+ | 学校に登校しづらいお子さんのために、学校復帰を支援する適応指導教室「おおずふれあいスクール」が大洲市に設置されています。<br> | ||
+ | ■おおずふれあいスクールの紹介<br> | ||
+ | ◇どこにあるのですか<br> | ||
+ | 国立大洲青少年交流の家の自然環境館3階にあります。<br> | ||
+ | 小高い所にあって、別空間的な緑が多い環境で、「心癒される」と話す通所生も多くいます。<br> | ||
+ | ◇どんな施設ですか<br> | ||
+ | 平成9年1月、大洲市教育委員会と国立大洲青少年交流の家(旧国立大洲青少年の家)との共催により、開設された不登校対応の「適応指導教室」です。<br> | ||
+ | ◇どのような子どもが対象ですか<br> | ||
+ | 対象は、大洲市および近隣地区の小学校、中学校、高等学校に在籍し、主として心理的・情緒的な理由で不登校状態にある児童生徒です。<br> | ||
+ | また、16歳から22歳までの引きこもりがちな青年も対象としています。<br> | ||
+ | ◇「おおずふれあいスクール」では、何をしているのですか<br> | ||
+ | 〇不登校および不登校傾向にある児童生徒に対しては、学校や関係機関などとの連携を図りながら、基礎学力の補充、学校復帰への支援を行っています。<br> | ||
+ | 〇ひきこもりがちな青年に対しては、社会的自立を促し、就労に向けた支援を行っています。<br> | ||
+ | 〇自己の存在感を実感させ、精神的に安心できる場所(心の居場所)の提供を行っています。<br> | ||
+ | ◇費用(学費)は必要ですか<br> | ||
+ | 民営のフリースクールではないので、学費などの費用は、必要ありません。<br> | ||
+ | ただし、見学料や調理実習の材料代などについては、実費を徴収します。<br> | ||
+ | ◇開所日はいつですか<br> | ||
+ | 原則、月曜日から木曜日までの午前9時から午後3時30分まで開所していますが、本人の状況により柔軟に対応しています。<br> | ||
+ | 金曜日は、「学校チャレンジデー」で、状態を見ながら、学校復帰を目指して学校への登校を促しています。<br> | ||
+ | ◇日程はどうなっていますか<br> | ||
+ | 午前中は、「スタディタイム」として、学校在学中の児童生徒には、基礎学力の補充を図っています。<br> | ||
+ | 青年は、興味・関心に応じた活動を選択し、自主的に取り組んでいます。<br> | ||
+ | 自ら学び、自ら考え、主体的に判断し行動する能力を育てるとともに、趣味や特技の伸長を図り、一人ひとりの「自立」を促していきます。<br> | ||
+ | 午後は、「ふれあいタイム」で、児童・生徒・青年ともに多様な体験活動を行っています。<br> | ||
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+ | (1)自然体験活動<br> | ||
+ | 自然の厳しさや恩恵を知り、動植物に対する愛情を培うなど、自然や生命への畏敬(いけい)の念を育て、自然と調和していくことの大切さを理解させるようにしています。<br> | ||
+ | この活動を通して、豊かな人間性とたくましい心身を育み、一人ひとりの「生きる力」を育てます(農園体験、園芸体験、ネイチャーウオーク、カヌーなど)。<br> | ||
+ | (2)社会体験活動<br> | ||
+ | 仲間とふれあい、自らをただしつつ、協調性を育てるとともに自己の長所や能力を発見し、感動する心など豊かな心を育てます。<br> | ||
+ | また、今までの自分を見つめながらこれからの生き方について考え、たくましく生きる力を養うとともに、自立への力を育てます<br> | ||
+ | (宿泊体験活動、職場体験活動、社会見学など)。<br> | ||
+ | (3)文化・スポーツ体験活動<br> | ||
+ | 講師は外部より専門家を招き、ルールやマナーを身に付けさせ、コミュニケーション能力の育成を図りながら、自分らしさを表現するとともに社会性を育てます。<br> | ||
+ | また、心身を鍛え、たくましく生きるための健康・体力を維持増進し、主体的に生活する意欲を育てます<br> | ||
+ | (バドミントン、卓球、テニス、ヨガ、陶芸、茶道、英会話、読み聞かせ、専門委員との活動など)。<br> | ||
+ | ■通所した生徒や保護者の感想<br> | ||
+ | ◇現役定時制高校生:Aさん・Bさん<br> | ||
+ | 2人とも、高校進学後、1年で退学した。その後、おおずふれあいスクールに登録し、通所した。<br> | ||
+ | 次年度に、定時制高校に入学し、ほとんど毎日通学している。<br> | ||
+ | 高校入学後、数回訪ねてきて、「高校が楽しい。勉強も楽しい。<br> | ||
+ | クラスの雰囲気もよく、みんなで3年間で卒業しようと励まし合って頑張っている」と話した。<br> | ||
+ | 一緒に通所していた2人組で、定時制・通信制の県体育大会に出場して3位となり、新聞にも掲載された。<br> | ||
+ | ◇現役高校生:Cさん<br> | ||
+ | 中学校1年の時から通所し、「中学校3年生になったら完全に学校復帰する」という目標を立てて頑張った。<br> | ||
+ | 中学校3年生の時には学校復帰を果たし、現在は高校に進学している。<br> | ||
+ | 「高校はとても楽しく、毎日元気に通学している。スクールがあったから、今がある」と話している。<br> | ||
+ | ◇社会人:Dさん<br> | ||
+ | 中学校で通所した後、高校へ進学・卒業し、現在働いている。「スクールに通わなかったら、今も家にいたと思う。<br> | ||
+ | スクールではいろいろな人と会うことができ楽しかった」と言ってくれた。<br> | ||
+ | ◇現役大学生:Eさん<br> | ||
+ | 「ここで、友人との関係性を学んだ。おかげで友人と楽しく過ごせたため、高校に進学することができた。<br> | ||
+ | 高校の時にも疲れた時は、充電するため通所していた。そして今、大学に進学して楽しい大学生活を送っている」と話した。<br> | ||
+ | ◇社会人:Fさん<br> | ||
+ | 小学校から5年間通所し、現在は就職して働いている。<br> | ||
+ | 「将来は、おおずふれあいスクールで働きたいので、そのためにいろいろなスキルを身に付けたいと思っている。<br> | ||
+ | ふれあいスクールに通っていなかったら、引きこもっていたと思う」と言っている。<br> | ||
+ | ◇保護者(父):Gさん<br> | ||
+ | 子どもが中学校卒業後に来所し、「おおずふれあいスクールがなかったら、今頃どうなっていたか想像できない。<br> | ||
+ | 進学することもでき、将来を見通せるようになったのは、ふれあいスクールでいろいろなことを体験し、前向きになったからだ。感謝している」と話した。<br> | ||
+ | 〔広報おおず2018年8月号〕<br> | ||
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学校に登校しづらいお子さんのために、学校復帰を支援する適応指導教室「おおずふれあいスクール」が大洲市に設置されています。<br> | 学校に登校しづらいお子さんのために、学校復帰を支援する適応指導教室「おおずふれあいスクール」が大洲市に設置されています。<br> | ||
■おおずふれあいスクールの紹介<br> | ■おおずふれあいスクールの紹介<br> |
2020年6月12日 (金) 15:19時点における版
おおずふれあいスクール
周辺ニュース
ページ名 おおずふれあいスクール 愛媛県大洲市 (適応指導教室・愛媛県)
特集 登校しづらいお子さんのために……(1)
学校に登校しづらいお子さんのために、学校復帰を支援する適応指導教室「おおずふれあいスクール」が大洲市に設置されています。
■おおずふれあいスクールの紹介
◇どこにあるのですか
国立大洲青少年交流の家の自然環境館3階にあります。
小高い所にあって、別空間的な緑が多い環境で、「心癒される」と話す通所生も多くいます。
◇どんな施設ですか
平成9年1月、大洲市教育委員会と国立大洲青少年交流の家(旧国立大洲青少年の家)との共催により、開設された不登校対応の「適応指導教室」です。
◇どのような子どもが対象ですか
対象は、大洲市および近隣地区の小学校、中学校、高等学校に在籍し、主として心理的・情緒的な理由で不登校状態にある児童生徒です。
また、16歳から22歳までの引きこもりがちな青年も対象としています。
◇「おおずふれあいスクール」では、何をしているのですか
〇不登校および不登校傾向にある児童生徒に対しては、学校や関係機関などとの連携を図りながら、基礎学力の補充、学校復帰への支援を行っています。
〇ひきこもりがちな青年に対しては、社会的自立を促し、就労に向けた支援を行っています。
〇自己の存在感を実感させ、精神的に安心できる場所(心の居場所)の提供を行っています。
◇費用(学費)は必要ですか
民営のフリースクールではないので、学費などの費用は、必要ありません。
ただし、見学料や調理実習の材料代などについては、実費を徴収します。
◇開所日はいつですか
原則、月曜日から木曜日までの午前9時から午後3時30分まで開所していますが、本人の状況により柔軟に対応しています。
金曜日は、「学校チャレンジデー」で、状態を見ながら、学校復帰を目指して学校への登校を促しています。
◇日程はどうなっていますか
午前中は、「スタディタイム」として、学校在学中の児童生徒には、基礎学力の補充を図っています。
青年は、興味・関心に応じた活動を選択し、自主的に取り組んでいます。
自ら学び、自ら考え、主体的に判断し行動する能力を育てるとともに、趣味や特技の伸長を図り、一人ひとりの「自立」を促していきます。
午後は、「ふれあいタイム」で、児童・生徒・青年ともに多様な体験活動を行っています。
◇午後の「ふれあいタイム」では……
(1)自然体験活動
自然の厳しさや恩恵を知り、動植物に対する愛情を培うなど、自然や生命への畏敬(いけい)の念を育て、自然と調和していくことの大切さを理解させるようにしています。
この活動を通して、豊かな人間性とたくましい心身を育み、一人ひとりの「生きる力」を育てます(農園体験、園芸体験、ネイチャーウオーク、カヌーなど)。
(2)社会体験活動
仲間とふれあい、自らをただしつつ、協調性を育てるとともに自己の長所や能力を発見し、感動する心など豊かな心を育てます。
また、今までの自分を見つめながらこれからの生き方について考え、たくましく生きる力を養うとともに、自立への力を育てます
(宿泊体験活動、職場体験活動、社会見学など)。
(3)文化・スポーツ体験活動
講師は外部より専門家を招き、ルールやマナーを身に付けさせ、コミュニケーション能力の育成を図りながら、自分らしさを表現するとともに社会性を育てます。
また、心身を鍛え、たくましく生きるための健康・体力を維持増進し、主体的に生活する意欲を育てます
(バドミントン、卓球、テニス、ヨガ、陶芸、茶道、英会話、読み聞かせ、専門委員との活動など)。
■通所した生徒や保護者の感想
◇現役定時制高校生:Aさん・Bさん
2人とも、高校進学後、1年で退学した。その後、おおずふれあいスクールに登録し、通所した。
次年度に、定時制高校に入学し、ほとんど毎日通学している。
高校入学後、数回訪ねてきて、「高校が楽しい。勉強も楽しい。
クラスの雰囲気もよく、みんなで3年間で卒業しようと励まし合って頑張っている」と話した。
一緒に通所していた2人組で、定時制・通信制の県体育大会に出場して3位となり、新聞にも掲載された。
◇現役高校生:Cさん
中学校1年の時から通所し、「中学校3年生になったら完全に学校復帰する」という目標を立てて頑張った。
中学校3年生の時には学校復帰を果たし、現在は高校に進学している。
「高校はとても楽しく、毎日元気に通学している。スクールがあったから、今がある」と話している。
◇社会人:Dさん
中学校で通所した後、高校へ進学・卒業し、現在働いている。「スクールに通わなかったら、今も家にいたと思う。
スクールではいろいろな人と会うことができ楽しかった」と言ってくれた。
◇現役大学生:Eさん
「ここで、友人との関係性を学んだ。おかげで友人と楽しく過ごせたため、高校に進学することができた。
高校の時にも疲れた時は、充電するため通所していた。そして今、大学に進学して楽しい大学生活を送っている」と話した。
◇社会人:Fさん
小学校から5年間通所し、現在は就職して働いている。
「将来は、おおずふれあいスクールで働きたいので、そのためにいろいろなスキルを身に付けたいと思っている。
ふれあいスクールに通っていなかったら、引きこもっていたと思う」と言っている。
◇保護者(父):Gさん
子どもが中学校卒業後に来所し、「おおずふれあいスクールがなかったら、今頃どうなっていたか想像できない。
進学することもでき、将来を見通せるようになったのは、ふれあいスクールでいろいろなことを体験し、前向きになったからだ。感謝している」と話した。
〔広報おおず2018年8月号〕
学校に登校しづらいお子さんのために、学校復帰を支援する適応指導教室「おおずふれあいスクール」が大洲市に設置されています。
■おおずふれあいスクールの紹介
◇どこにあるのですか
国立大洲青少年交流の家の自然環境館3階にあります。
小高い所にあって、別空間的な緑が多い環境で、「心癒される」と話す通所生も多くいます。
◇どんな施設ですか
平成9年1月、大洲市教育委員会と国立大洲青少年交流の家(旧国立大洲青少年の家)との共催により、開設された不登校対応の「適応指導教室」です。
◇どのような子どもが対象ですか
対象は、大洲市および近隣地区の小学校、中学校、高等学校に在籍し、主として心理的・情緒的な理由で不登校状態にある児童生徒です。
また、16歳から22歳までの引きこもりがちな青年も対象としています。
◇「おおずふれあいスクール」では、何をしているのですか
〇不登校および不登校傾向にある児童生徒に対しては、学校や関係機関などとの連携を図りながら、基礎学力の補充、学校復帰への支援を行っています。
〇ひきこもりがちな青年に対しては、社会的自立を促し、就労に向けた支援を行っています。
〇自己の存在感を実感させ、精神的に安心できる場所(心の居場所)の提供を行っています。
◇費用(学費)は必要ですか
民営のフリースクールではないので、学費などの費用は、必要ありません。
ただし、見学料や調理実習の材料代などについては、実費を徴収します。
◇開所日はいつですか
原則、月曜日から木曜日までの午前9時から午後3時30分まで開所していますが、本人の状況により柔軟に対応しています。
金曜日は、「学校チャレンジデー」で、状態を見ながら、学校復帰を目指して学校への登校を促しています。
◇日程はどうなっていますか
午前中は、「スタディタイム」として、学校在学中の児童生徒には、基礎学力の補充を図っています。
青年は、興味・関心に応じた活動を選択し、自主的に取り組んでいます。
自ら学び、自ら考え、主体的に判断し行動する能力を育てるとともに、趣味や特技の伸長を図り、一人ひとりの「自立」を促していきます。
午後は、「ふれあいタイム」で、児童・生徒・青年ともに多様な体験活動を行っています。
◇午後の「ふれあいタイム」では……
(1)自然体験活動
自然の厳しさや恩恵を知り、動植物に対する愛情を培うなど、自然や生命への畏敬(いけい)の念を育て、自然と調和していくことの大切さを理解させるようにしています。
この活動を通して、豊かな人間性とたくましい心身を育み、一人ひとりの「生きる力」を育てます
(農園体験、園芸体験、ネイチャーウオーク、カヌーなど)。
(2)社会体験活動
仲間とふれあい、自らをただしつつ、協調性を育てるとともに自己の長所や能力を発見し、感動する心など豊かな心を育てます。
また、今までの自分を見つめながらこれからの生き方について考え、たくましく生きる力を養うとともに、自立への力を育てます
(宿泊体験活動、職場体験活動、社会見学など)。
(3)文化・スポーツ体験活動
講師は外部より専門家を招き、ルールやマナーを身に付けさせ、コミュニケーション能力の育成を図りながら、自分らしさを表現するとともに社会性を育てます。
また、心身を鍛え、たくましく生きるための健康・体力を維持増進し、主体的に生活する意欲を育てます
(バドミントン、卓球、テニス、ヨガ、陶芸、茶道、英会話、読み聞かせ、専門委員との活動など)。
■通所した生徒や保護者の感想
◇現役定時制高校生:Aさん・Bさん
2人とも、高校進学後、1年で退学した。その後、おおずふれあいスクールに登録し、通所した。
次年度に、定時制高校に入学し、ほとんど毎日通学している。
高校入学後、数回訪ねてきて、「高校が楽しい。勉強も楽しい。
クラスの雰囲気もよく、みんなで3年間で卒業しようと励まし合って頑張っている」と話した。
一緒に通所していた2人組で、定時制・通信制の県体育大会に出場して3位となり、新聞にも掲載された。
◇現役高校生:Cさん
中学校1年の時から通所し、「中学校3年生になったら完全に学校復帰する」という目標を立てて頑張った。
中学校3年生の時には学校復帰を果たし、現在は高校に進学している。
「高校はとても楽しく、毎日元気に通学している。スクールがあったから、今がある」と話している。
◇社会人:Dさん
中学校で通所した後、高校へ進学・卒業し、現在働いている。
「スクールに通わなかったら、今も家にいたと思う。スクールではいろいろな人と会うことができ楽しかった」と言ってくれた。
◇現役大学生:Eさん
「ここで、友人との関係性を学んだ。おかげで友人と楽しく過ごせたため、高校に進学することができた。
高校の時にも疲れた時は、充電するため通所していた。
そして今、大学に進学して楽しい大学生活を送っている」と話した。
◇社会人:Fさん
小学校から5年間通所し、現在は就職して働いている。
「将来は、おおずふれあいスクールで働きたいので、そのためにいろいろなスキルを身に付けたいと思っている。
ふれあいスクールに通っていなかったら、引きこもっていたと思う」と言っている。
◇保護者(父):Gさん
子どもが中学校卒業後に来所し、「おおずふれあいスクールがなかったら、今頃どうなっていたか想像できない。
進学することもでき、将来を見通せるようになったのは、ふれあいスクールでいろいろなことを体験し、前向きになったからだ。感謝している」と話した。
〔広報おおず2018年8月号 〕