ニコリハウス
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2020年5月29日 (金) 15:48時点における版
所在地 | 東京都豊島区 |
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周辺ニュース
ページ名ニコリハウス 東京都豊島区 (ひとり親家庭、子どもの虐待のニュース)
東京のシングルマザー、単身女性専用シェアハウス/管理人 弘前市出身・野上さん「子育て頼っていい」
入居者共用のダイニングルームでいすに座る野上さん(本人提供)
東京・巣鴨のシングルマザー、単身女性専用シェアハウス。
2019年8月にオープンすると3カ月で満室となり、3階建ての一軒家に今は8世帯12人が住む。
管理人の野上有香さん(34)=青森県弘前市出身=も、小学5年の長男(10)をはじめ3人を子育て中のシングルマザーだ。
20代で上京し、結婚を機にUターン。離婚後の18年に再び東京へ移った。
事務の仕事に就き、練馬区のシングルマザーシェアハウスに身を寄せた。
収入が増えて生活が安定したため、1年ほどで退去してアパートへ引っ越したが、徐々に子育ての歯車が狂い始めた。
帰宅はいつも午後8時すぎ。作り置きの夕食を1人で取る長男に寂しい思いをさせた。
仕事に追われて心の余裕が失われると、理不尽な叱責(しっせき)だと分かりつつ「うるさい」「忙しいんだから」と子どもたちにつらく当たった。
1人には発達障害がある。身近に頼れる人はおらず、いつか虐待してしまうのではとの怖さが「毎日のようにあった」。
同居人と子育てを助け合ったシェアハウスに戻りたい-との思いを強める中、知人から管理人の話を持ちかけられた。
笑顔になれる家という意味を込め、子どもたちが「NICORI(ニコリ)HOUSE(ハウス)」と名付けた。
入居者の生活パターンはばらばらだが、夕食の時間は共用のダイニングルームが自然とにぎわう。
「早く箸を取ってよ」と言う長男を、入居者の1人が「お母さんは召し使いじゃないよね」とたしなめてくれた。
野上さんは「子どもも大人もみんなで成長できる場所にしたい」と力を込める。
緊急事態宣言下の今、新型コロナウイルス感染を防ぐため、小規模であってもハウス内の集まりは自粛。
距離や時間を空けて食事したり、買い出しを他の入居者に託すなど、支え合いながらコロナ禍をしのぐ。
最近、野上さんの元にシェアハウスに関する問い合わせが増えているという。
「もしコロナで私が倒れたらと思うと、誰かにそばにいてほしい」。
シングルマザーが抱える不安や悩みも会員制交流サイト(SNS)で届く。
コロナ禍で、シェアハウスへの関心が高まっていると感じる。
外出自粛の長期化は家庭の負担やストレスを増大させ、虐待につながるとの懸念もある。
「シングルマザーは日々の仕事や子育て、生活で精いっぱい」と野上さん。
ましてや今、息が詰まる生活に耐え続ける孤独な一人親が少なくないと思えばこそ「子育ては誰かに頼っていい」と強調する。
10日は母の日。「大変な時は一人で無理をせず、頼れる場所に頼っていいんだという理解がもっと広まってほしい」と願う。
〔2020年5/10(日) Web東奥〕
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