下北山村立下北山小学校
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2018年4月18日 (水) 13:35時点における版
所在地 | 奈良県下北山村 |
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周辺ニュース
ページ名下北山村立下北山小学校、奈良県下北山村、(山村留学のニュース)
育児放棄・いじめ…都会の子ども迎える桜 奈良・下北山
■桜ものがたり2018
四方を山々に囲まれた奈良県下北山村。
春、桜が咲き誇り、渓谷が桜色一色に染まる頃になると、大阪や京都の子供たちが、山を越えて村にやって来ていた。
村唯一の小学校、下北山小では豊かな自然環境を生かして7年前まで山村留学生を受け入れていた。
中には育児放棄、いじめ、不登校など様々な事情を抱え、親元を離れる子もいた。
40年間村で教員を続けた西岡千種さん(65)には、忘れられない男の子がいる。
教室での繕うような笑いが気になっていた。1年半後、村でもいじめを受けていることがわかった。
放課後の教室で2人向き合い、「何があってもあなたの味方よ」と何度も伝え続けた。
卒業間近、男の子は初めてささいなことで感情を出して泣いた。
「心のふたを開いてくれた気がした」。少し殻を破ってくれたことがうれしかった。
桜の季節、村を去った子供たちとの日々を振り返る。
どっしりと立ち、毎年変わらず花を付ける桜にいつも心が安らいだ。
そんな風に自分も子供たちの心を支えられただろうか。
4月、桜祭りのため教え子たちが村に戻る。「よう来たね」。
桜のように変わらぬ姿で迎えるつもりだ。
〔朝日新聞デジタル 2018年4/2(月)(細川卓)〕
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