たけはな子ども食堂
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平成が始まってから30年。間もなく終わりを迎える平成は人口減少、少子高齢化、貧困格差が進んだ時代でもありました。<br> | 平成が始まってから30年。間もなく終わりを迎える平成は人口減少、少子高齢化、貧困格差が進んだ時代でもありました。<br> | ||
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2018年1月19日 (金) 21:06時点における版
たけはな子ども食堂
所在地 | 岐阜県羽島市 |
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TEL | |
FAX |
子どもを支える/1 子ども食堂 あふれる笑顔、元気 心も体もぽかぽか(その1)/岐阜
平成が始まってから30年。間もなく終わりを迎える平成は人口減少、少子高齢化、貧困格差が進んだ時代でもありました。
次代を担う若年世代が先細りする中、彼らを支える地域社会の取り組みが県内で進んでいます。
2018年の幕開けは近年注目を集める「子ども食堂」の現場から始めます。
「みんな一緒」囲む食卓 高校生がボランティア
本格的な冬の訪れを予感させる師走の夕方。食欲をそそるカレーの匂いが広がる店内に、地域の親子連れやお年寄り、高校生らが続々とやって来る。
「いらっしゃいませ!」「お待たせしました!」。
店内は元気な声や笑い声が飛び交い、活気にあふれていた。
2016年6月にオープンした羽島市竹鼻町の「たけはな子ども食堂」。貧困に苦しむ子どもはもちろん、一人で寂しい食事をしている人たちを対象に年齢制限なく受け入れる。
地元支援者から届く野菜や業務用スーパーから安価で購入した賞味期限1カ月前の食材などを使って月2回、高校生以下100円、大人200円で温かい食事を提供している。
「お母さんと一緒にご飯を食べられて幸せ」。
市内に住む小学4年の関万里佳さん(10)は、熱々のカレーライスを食べながら言った。
女手一つで万里佳さんを育てる母恵さん(42)は平日はフルタイムで働いているため、娘と一緒に食卓を囲むことはできない。
「ここに来れば一緒に、しかもおなかいっぱい食べられる」と笑顔がはじける。
地元の主婦や県立羽島高校の生徒たちがボランティアで食堂の運営に関わる。同高3年の秋江優貴さん(18)が参加したきっかけは昨年10月にここで食事したことだった。
親が共働きで自身もアルバイトをしていることから家族そろって食事する機会は少ない。
友人の誘いで食堂に行くと、家庭のような雰囲気の中で食べる温かい食事に心まで温かくなった。
公務員を目指しているという秋江さんは「この活動で人と接する楽しみを感じた。またボランティアをやりたい」と話す。
1人暮らしの友人3人と訪れた近くの無職、佐藤節子さん(73)は「高校生が頑張っている姿を見て元気をもらった」と目を細める。
貧困対策という枠にとらわれず、地域コミュニティーの場として訪れた人が元気になれる居場所--。
運営する宮崎孝司さん(63)=羽島市福寿町=が思い描く子ども食堂の姿だ。
宮崎さんは「食堂を利用した子育てを終えた母親や、ボランティアで参加した子どもたちが将来運営側に回ってくれたらうれしい」と話す。
〔◆平成30(2018)年1月1日 毎日新聞 地方版【沼田亮】〕