万蔵
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'''ハンディキャップを透徹の水彩画に変え 足利の川島直人さん'''<br> | '''ハンディキャップを透徹の水彩画に変え 足利の川島直人さん'''<br> |
2017年11月15日 (水) 15:42時点における版
特殊印刷会社 万蔵
所在地 | 〒326-0032 栃木県足利市真砂町7−30 |
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TEL | 0284-41-3181 |
FAX | FAX0284-42-7222 |
info@manzo.jp |
ハンディキャップを透徹の水彩画に変え 足利の川島直人さん
軽度の知的障害と発達障害のある男性の絵が、人々の心を癒やす。
足利市の川島直人(なおと)さん(23)が、絵画を本格的に始めたのは中学時代。
夢中になれるものが何もなかった生活は、生きがいを手に一変した。
勤務先の印刷会社は、川島さんの絵を使った新年のカレンダーを今年も製作。
透き通るような作品を多くの人に届ける。
(稲垣太郎)
サインペンで緻密に下書きし、線が透けて見える透明水彩の絵の具で彩る。
川島さんの題材は「僕の街足利」。
母親の知子さん(57)によると、両親とウオーキングなどをして風景や草花をカメラに収め、プリントした写真を「目が付くような感じ」で顔を近づけて見ながら一枚の絵にしていく。
小さい頃から落書きが好きだった。
市立中学校の特別学級で二年になった時、美術の授業で立体的な絵を上手に描いた。
教諭に勧められて市内の絵画教室に通い始め、透明水彩の使い方を教わった。
二年の夏休み。淡い色調で細部まで描き込む画家、安野光雅さんの本から作品を模写するようになった。
学校から帰ると、夕飯までの間、家族が食事に使うテーブルに陣取り、絵に熱中した。
月に一枚ほどのペースで描き上げ、絵がたまると父親の基宏さん(57)がホームページ(HP)を作って掲載した。
三年の時、市内のギャラリーで初めて個展を開き、絵を見た人たちから「ありがとう」と言葉を掛けられ、川島さんはうれしさを感じた。
「せっかく描いてるのだからアピールしよう」。
特別支援学校高等部の二年から就業体験に通った市内の特殊印刷会社「万蔵(まんぞう)」の川本孝一社長(67)も感心し、三年の時に作品を使ってカレンダーを作った。
川島さんの知り合いらに無料で百部ほど配ると、「私もほしい」と評判が広がった。
川島さんが同社に入社してからは毎年、カレンダーを千部ずつ発行している。
二〇一七年のカレンダーには、〇七~一六年に描いた十三点の風景や花の絵などを、表紙と一~十二月に一枚ずつ配置した。
川島さんは、カレンダーの発売時期に合わせて市内で個展を開催。
今年も十一月~今月初めに開き、会社が休みの土日や祝日に知子さんと会場を訪れ、一日中、絵を描き続けた。
「楽しいです」。筆先から目を離さないまま、そう応じた。
個展の会場には、来場者へのメッセージを掲げた。「これからも、もっと絵を描きたいです。
みんなが観(み)て、元気になったら、僕も、もっともっと絵を描きたくなります」
川島さんの作品は、HP「直人のスケッチ」に掲載。
カレンダーは一部千円(税込み)で、別で送料と振込手数料が必要。
問い合わせは万蔵=電0284(41)3181=へ。
〔2016年12月23日 東京新聞〕