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お答え:居心地悪く家にいる焦りと自責感をくみ取って欲しい

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[[Category:引きこもりの気持ちの質問|057]]
 
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[[Category:不登校・引きこもり質問コーナー|20140327]]
 
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[[Category:質問と回答・家族関係・人間関係|いごこちわるくいえにいるあせりとじせきかんをくみとってほしい]]
 
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2017年7月16日 (日) 14:13時点における版

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中年ひきこもり
冊子の注文のしかた

居心地悪く家にいる焦りと自責感をくみとって欲しいー二条淳也

〔質問057〕引きこもり的な息子は何を考えているのか
20代の男性の母親。
仕事が決まらずにだんだん引きこもり気味になってきました。
そうなった人の意見を聞きたいです。
何を考えていましたか。
何も考えたくなかったのですか。

〔お答え057〕居心地悪く家にいる焦りと自責感をくみとって欲しい
こんにちは。
ひきこもり当事者の二条淳也です。
「高齢ひきこもり」というブログを運営しているように、中年のひきこもりです。
当事者の立場から、お答えさせて下さい。
仕事が決まらずにだんだんひきこもり気味になってきたとのこと。
私の場合、面接受けがいいせいか、仕事はすぐに決まるのですが、働きが悪いために居場所がなくなり、居づらくなって辞めるという経験を繰り返してきました。
なので「仕事が決まらずにひきこもり」というのとは、ちょっと違います。
でも、似たような経験もしてきたので、ここでは私の体験をお話させて下さい。
私もこれまで、いくつもの面接を受けてきました。
アルバイトの面接もありましたし、正社員のもありました。
面接で落ちるというのは、結構こたえるものです。
「あなたはいらない」と言われた訳ですから。
たくさん応募してきたなかから少ない人数を採用するのですから、落ちて当たり前と考えればいいのかもしれませんが、誠実に頑張ろうと思っている人はダメージを受けるようです。
私もある喫茶店のウエイターの面接を受けたのですが、店長ととても話がはずみ、お互い笑いが絶えない面接だったことがあります。
「ああ、この店長、いい人だな」と思って結果を楽しみにしていたら、不採用でした。
これはこたえました。
「あの店長、ニコニコしながら俺のことバカにしてたのかな」と思って、自分が恥ずかしくなりました。
「一生会わない人だから」などと考えればいいのかもしれませんが、私はすでにその店長に対して「本当の理解者に出会えた」というような感触を持ってしまったので、よけいに傷ついたのです。
しばらく、面接を受ける気をなくしました。
「一回落ちたぐらいで」と思われるかもしれませんが、世の中には十回の打撃に耐えられる人もいれば、三回の打撃に耐えられない人もいます。
繊細さなのか臆病なのか分かりませんが、打たれ弱い人はそれだけ回復にも時間がかかるようで、次の面接に踏み込むまで数週間を要しました。
それ以降は、面接に落ちると「ああ、よかった。働かずに済んだ」と思うようになり、ますます社会から遠ざかっていきました。
お子さんは何も言わないかもしれませんが、平静を装っても、就労に踏み出さないということ自体が、傷が癒えていないことを示しているように思います。
積極的に励ますのではなく、「働かないお前でも、家族だけは全面的に肯定してあげる」という立場でいてくれると、立ち直りはしやすいのではないでしょうか。
一日中家にいるというのは、居心地の悪いものです。
同じ時間、同年代はバリバリ働いているのですから。
決して表には出さないけれど、そんな焦りと自責感をくみ取ってあげれば、同じ当事者としても嬉しいです。

回答者と所属団体
二条淳也

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