ぐんま教育文化フォーラム
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2017年7月6日 (木) 08:53時点における版
ぐんま教育文化フォーラム
所在地 | 群馬県 |
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子ども食堂 意見交換会 運営団体など現状、課題語り合う「足を運びやすい工夫を」前橋
【群馬県】「子どもの貧困」が社会問題化する中、経済的事情などで満足な食事ができない子どものために「子ども食堂」を県内で開く団体の意見交換会「『子ども食堂』と子どもの育ち」(ぐんま教育文化フォーラムなど主催)が、前橋市の県生涯学習センターで開かれた。
現在運営に取り組んでいる人や、これから開こうとする人たちなど計約六十人が現状や課題を語り合った。
まず無料学習支援などにも取り組む「あかるい未来ネット」(館林市)、子どもが一人で食べる「孤食」などを防ごうと活動している「ひだまり子ども食堂」(安中市)、子どもの居場所づくりを目指す「高崎子ども食堂」(高崎市)の三団体の代表者が一人ずつ登壇し、活動を紹介した。
会場には、福祉や行政の関係者の他、小規模な子ども食堂を開設したばかりの人、今後開くことを検討している人もおり、場所を確保した経緯や周知方法などを三人に質問した。
来場者からの「(活動を)やっていて良かったと思う時は」という質問に、あかるい未来ネットの菊池真弓さんは「五歳の子どもが『超絶おいしい』と言ってくれて励みになった」というエピソードを紹介した。
高崎子ども食堂の矢沼裕子さんも「通い始めは親の陰に隠れていた子が、だんだんとあいさつできるようになってきて、苦手なメニューが出ても『全部食べられたよ』と言ってきたときの笑顔が忘れられない」と振り返った。
来場者からは「子ども食堂を知っている人が増えれば増えるほど、多くの子どもに支援が届く。こういう活動がもっと広がっていけばいい」といった意見が出た。
ただ、「根本的には、親が朝も夜も働かなければならず、子ども食堂をつくらなければいけないような社会を変えていかなければ」との声も上がった。
終了後の取材に、夫婦で自然栽培の野菜にこだわった子ども食堂を開設しようと準備している千吉良(ちぎら)俊彦さん=伊勢崎市=は「チラシをまいても、あまり人が集まらなかったという話が印象に残った。自分が貧困だと認めてしまうことになるからだろう。足を運んでもらうハードルを下げる工夫が必要かもしれない」と話していた。
〔◆平成29(2017)年6月18日 東京新聞 朝刊群馬版〕