有機ELテレビ
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自社で有機ELディスプレイパネル製造を行わない日本のテレビメーカーが、今後どのような事業展開を行うのか、注目を浴びることとなりそうだ。<br> | 自社で有機ELディスプレイパネル製造を行わない日本のテレビメーカーが、今後どのような事業展開を行うのか、注目を浴びることとなりそうだ。<br> | ||
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2017年5月31日 (水) 17:55時点における最新版
有機ELテレビ
ソニーがブラビアブランドでの有機ELテレビの発売を発表
自社で有機ELディスプレイパネル製造を行わない日本のテレビメーカーが、今後どのような事業展開を行うのか、注目を浴びることとなりそうだ。
ソニー<6758>がブラビアブランドでの有機ELテレビの発売を発表した。
6月10日の発売を予定しており、ソニーとしては約7年ぶりの有機ELテレビの発売となる。
65型及び55型の製品で、価格はオープン価格となっている。
ソニーはかつて、液晶ディスプレイの次の世代のディスプレイとして自発光かつ薄型の有機ELを本命視。
2007年には世界初となる有機ELテレビ「XEL-1」を発売している。
11型と小型かつ希望小売価格200,000円と非常に高額であったが、世界初の製品として注目を浴びた。
しかしながらその後、大型の有機ELディスプレイ量産技術の確立が進まず、またディスプレイ市場自体が技術力より設備投資競争力の時代に入ったことから、有機ELディスプレイ事業から撤退している。
今回、ソニーは有機ELディスプレイを韓国・LGディスプレイより調達することで、有機ELテレビを再発売する。
日本発のディスプレイ技術と言われた有機ELディスプレイであるが、現在量産化の技術は多額の設備投資を実行しているLGディスプレイ、サムスン電子の両韓国勢が圧倒的に先行している。
次世代のディスプレイとして有機ELテレビの普及が予想され、ソニー他の日本メーカーの有機ELテレビへの参入が相次いで発表されているが、いずれも有機ELディスプレイ自体はLGディスプレイからの調達となっている。
有機ELディスプレイは次世代のディスプレイ技術の本命と長く言われながら、量産技術の確立のハードルが高く、これまで価格が下がらず普及が進んでいない。
テレビメーカー各社の相次ぐ有機ELテレビ発表により、2017年は有機ELテレビ普及元年となる可能性がある。
既に日本のテレビメーカーは、外部調達したディスプレイを利用して自社ブランドテレビを発売する、というビジネスモデルに移行している。
自社で有機ELディスプレイパネル製造を行わない日本のテレビメーカーが、世界的な有機ELテレビ普及に際しどのような事業展開を行うのか、今後注目を浴びることとなりそうだ。
〔Economic News(編集担当:久保田雄城) 2017年05月13日〕