国内にいる外国人と外国人学校の不利益解消を提起
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2017年5月16日 (火) 15:10時点における版
国内にいる外国人と外国人学校の不利益解消を提起
日本国内にある韓国学校初等科(小学校)を卒業したのに、中学校に進学できず学籍のない生徒がいます。
この小学校の卒業生はほとんどが韓国学校の中等科(中学校)に進学するのですが、この生徒は6年生の途中から不登校状態になり、そのまま卒業しました。
しかし韓国学校中等科への進学を希望しませんでした。
そのまま新年度の4月を迎えました。
親はある本で「いじめで学校にいけない状態なら学校に行かなくてもよい」というのを見て、中学校への進学は子どもの状態がよくなるまで待とうと考えたのです。
秋になって子どもの方が、学校にいけないでいる状態に耐えられなくなりました。
韓国学校中等科ではなく、日本の中学校に進学を考えました。
ところが日本の中学校では、韓国学校初等科卒業の生徒は小学校卒業と認められず、中学校への入学ができないと言われます。
確かめたところ、韓国学校初等科から日本の中学校に進学するときは、特別のやり方ができていました。
6年生の3学期までに日本の小学校に転校し(初等科と小学校の転校は可能)、日本の小学校を卒業した状態で中学校への進学をする、というものです。
この生徒が中学校に進学するには、日本の小学校(6年生)に入りなおすところからやり直さなくてはならないのです。
これは子どもにとっては別の高いハードルであり、中学校に入学できる道は閉ざされたままです。
問題の所在を広くとらえると、次のように考えることができそうです。
①、韓国学校を含め中国・朝鮮系の学校は民族学校と称され、欧米系のインターナショナルスクールとは別に扱われてきました。
最近はアメラジアンスクール(アメリカ系アジア人)や南アジア系のインターナショナルスクールができて複雑になっています。
これらの中等科(中学校)と日本の中学校への転校や入学が“イレギュラー状態”になっているようです(小学校・初等科の間では転校などは可能なはずです)。
学校により状態も違うので、一律にはできないようですが…。
②、この“イレギュラー状態”を改善しても、両親の片方が日本人で子どもが日本籍になる場合もあります。
日本籍の子どもだから日本の小学校を卒業していないと中学校に進学できないかもしれません。
韓国籍なら“イレギュラー状態”をなくせば可能になるとしても。両親とも外国籍で子どもが日本籍などいくつかのケースが想定できます。
③、入学できる私立中学校はあるのでしょうか。学校制度の違いをカバーする仕組みができればその中学校には制度的に入学可能なのでしょうか。それは違法でしょうか。
④、中学校卒業の時はどうでしょうか。民族学校中等科、インターナショナルスクール中等科に相当する課程の卒業生は日本の高等学校への入学資格はあるのでしょうか。
日本の中学校に途中で転校しておかなくてはならないのでしょうか。
⑤、高校に相当する課程の卒業生は、以前は大検(現在の高卒認定)資格をとるのが大学入学資格を得る条件でした。
現在は改善されて民族学校高等科、インターナショナルスクール高等科に相当する課程の卒業生は大学入学資格があると理解していますが、いいのでしょうか。
これらは子どもが選んだものではありません。
「子どもにとっての最善の利益」から考えることです。
上に書いた状態は、国籍やそれに基づいて入学している教育機関により選べる幅が制約されています。
国籍差別、民族差別につながりかねないです。
長きにわたって続いてきた慣行でしょうが、もはやそういう時代ではないと思います。
欧米系のインターナショナルスクールとの関係はこれほどのイレギュラー状態になっていないので、改善の余地はあります。
学校間の段差があれば進学、転校したところでその段差を補正する仕組みにするのが正当であると思います。
日本への同化政策にするのではなく、民族性や各国の国情を認めながら段差を少なくする補正に向かうのです。
これはいろいろな外国人が来日し、居住し、国際化が進む日本において、子どもの教育制度面から将来を見すえた対応策になるでしょう。
しばらく前に受けた相談を参考に考えてみました。