超早産児に対するヒドロコルチゾン投与
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フランスのグループが超早産児に対する低用量ヒドロコルチゾン投与による気管支肺異形成の予防効果を検討し、その結果をJAMA(2017; 317: 1329-1337)に発表した(関連記事「妊婦へのステロイドが後期早産児の合併症を減少」)。 | フランスのグループが超早産児に対する低用量ヒドロコルチゾン投与による気管支肺異形成の予防効果を検討し、その結果をJAMA(2017; 317: 1329-1337)に発表した(関連記事「妊婦へのステロイドが後期早産児の合併症を減少」)。 | ||
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2017年5月10日 (水) 23:28時点における版
超早産児に対するヒドロコルチゾン投与
気管支肺異形成予防で神経発達は?
フランスのグループが超早産児に対する低用量ヒドロコルチゾン投与による気管支肺異形成の予防効果を検討し、その結果をJAMA(2017; 317: 1329-1337)に発表した(関連記事「妊婦へのステロイドが後期早産児の合併症を減少」)。
同グループは、2008~14年にフランスの新生児集中治療室(NICU)21施設で実施したランダム化比較試験(PREMILOC)で、妊娠28週未満で生まれた超早産児に対する低用量ヒドロコルチゾン投与による気管支肺異形成がない生存の改善を確認している。今回、同試験の二次解析を行い、低用量ヒドロコルチゾン投与の神経発達に対する安全性を評価した。
対象は超早産児523例。生後24時間以内に、ヒドロコルチゾン群(0.5mg/kg×2回/日を7日間投与し、その後は0.5mg/kg/日を3日間投与)に256例、プラセボ群に267例を割り付けた。
406例が2歳まで生存していた。
修正月齢の中央値22カ月の379例(ヒドロコルチゾン群194例、プラセボ群185例)で神経発達を評価した。
その結果、ヒドロコルチゾン群とプラセボ群の神経発達障害なしの割合は73%対70%、軽度の神経発達障害ありの割合は20%対18%、中等度~重度の神経発達障害ありの割合は7%対11%で、いずれも有意差はなかった(P=0.33)。
平均発達指数のスコアにも差はなかった。
脳性麻痺や他の重大な神経学的障害の発症に関しても群間差は認められなかった。
〔メディカルトリビューンウェブ 2017.04.30【海外短報】編集部〕