NPO法人Wish
2017年4月12日 (水) 16:09時点における版
所在地 | 神奈川県相模原市 |
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ページ名NPO法人Wish、神奈川県相模原市、(フードバンク)
備蓄食料 広く提供 保存期限間近も有効活用へ- 相模原市、NPOなどに
相模原市はこのほど、保存期限切れが迫った災害時用備蓄食料約2万5千食を市内のフードバンク活動団体などに提供した。
市として初の試み。
これまでは業者に依頼して廃棄処分としていた。
市危機管理課は「利用団体からの活用状況や感想を聞いて、今後の対応を考えていく」という。
無償提供したのは本年度末で期限切れとなるアルファ化米とビスケット。
2月末に納品される新規の食料補充と時期を合わせる必要があり、十分な準備・告知期間が取れなかった上、3月2、3日に中央区小町通にある救援物資集積・配送センターに受け取りに来る条件も設けられたが、43団体が備蓄食料を受け取った。
受け取りの中心となったのは、南区でフードバンクや教育関係の活動をしているNPO法人Wish(ウィッシュ)(西村三喜子代表)。
食料提供を各所に要請している。
段ボール124箱(約7300食)を受け取ったウィッシュは4日に、運営する学習塾前で他団体からの提供品と合わせて、希望する地域住民に配布。
残った分はアフリカへの援助に携わる団体に送った。
子どもたちの居場所づくりをしている団体では、アルファ化米をおやつのおにぎりとして活用したという。
市は炊き出し訓練などで使う以外の備蓄食料は、新品と入れ替えの際に廃棄処分していた。
市危機管理課によると、3月で期限切れの約6万9千食のうち1万8千食は訓練で消費。
今回提供した分を除く2万6千食を廃棄した。
食品納入と廃棄分引き取りをセットで入札しているため、廃棄が減った分は経費削減につながるという。
市は市防災アセスメント調査に基づき、想定避難者4万6150人の3日分の食料を、避難所倉庫や一般倉庫計116カ所に備蓄。
米やビスケットの賞味期限は5年で、順次入れ替えを行っている。
〔◆平成29(2017)年3月22日 神奈川新聞 本紙〕