こどもレストランあっぷる
2017年1月31日 (火) 13:20時点における版
所在地 | 青森県弘前市 |
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こどもレストランあっぷる,青森県弘前市、こども食堂、
弘前市では、社会福祉法人「弘前愛成園」が昨年4月、運営する児童養護施設などの隣接地で、空き店舗を利用した子ども食堂「こどもレストランあっぷる」を開設した。月2回、予約の上、徒歩圏内の小学生を受け入れている。
食事代は無料で、大学生のボランティアが宿題を手伝うなど、学習支援の場にもなっている。
外食が多くなりがちな子どもたちのため、園の職員が薄味に仕上げており、昨年12月14日のメニューはイカメンチ、キノコのおかかあえ、ワカメご飯、せんべい汁、リンゴの5品だった。
子どもたちは「イカメンチだ、おいしそう。いただきます」と料理を食べた。
弘前愛成園が運営する特別養護老人ホーム「弘前静光園」園長で、あっぷるの設立に関わった照田英明さん(60)は「最初、子どもたちから『大人とご飯を食べるの久しぶり』という言葉を聞いて驚いた。
楽しい食事の場として地域に認められる存在になれればいい」と振り返る。
弘前市ではほかに、昨年4月と7月にも子ども食堂が開設されたが、3か所とも利用者は10人以下にとどまっている。
貧困家庭が利用するイメージを持って敬遠する家庭があるほか、利用者が増えれば費用がかさむために積極的にPRできない事情もあるという。
運営者からは「本当に困っている家庭が利用できなくなる」「貧困家庭と見られるのでは」などといった声が出ている。
〈子ども食堂〉
親の仕事などで、1人で食事をとる子どもなどに、無料や低価格で食事を提供する活動で、地域のボランティアなどが開いている。
費用は寄付などでまかなうが、福岡県久留米市や大分県豊後高田市など運営費を援助する自治体もある。
滋賀県では運営団体を支援し、補助期間の終了後も自立できる組織作りにも力を入れている。
〔◆平成29(2017)年1月18日 読売新聞 東京朝刊〕