西淀川子どもセンター
2017年1月20日 (金) 21:31時点における版
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事業報告会:子どもを地域で守ろう NPOが訴え 大阪・西淀川 /大阪
大阪市西淀川区内で、夕食をともにして子どもたちを見守る事業の報告会が区役所で開かれ、約80人が参加した。
NPO法人「西淀川子どもセンター」(西川日奈子代表)のスタッフらが、子どもたちが安心して過ごせる環境を作るため、地域の大人たちが協力する必要性を説明した。
子どもと夕食を食べる地域活動は、子育てに課題を抱える家庭や不登校の子どもたちなどの支援に効果があるとして、近年、全国各地に広がっている。
西淀川子どもセンターは2014年度、地域の小中学生と夕食を食べる「いっしょにごはん!食べナイト?」を開始。
今年度は区や日本たばこ産業(JT)の補助・助成を受け、2カ所で計106回実施し、延べ364人の子どもたちが参加した。
大学生などのボランティア約30人が中心となり、買い物、調理、後片付けに加え、宿題や遊びなど、家庭の団らんを補っている。
報告会では、当初は正座して食べるなど緊張していた子どもたちが「本当は学校に行きたいねん」「夏休みの宿題は、家で飼っている犬のおしっこがかかって使えない」など、本音をもらす姿が紹介された。
中には、親からもらった昼食代をゲームなどに使って1日3食の習慣が壊れ、「お腹なんて空かない」と強がる子どももいた。
参加後に学校に再び通い始めた我が子を見て、スタッフに心を開いてくれた親もいた。
ボランティアの桃山学院大4年、深尾祐貴さん(22)は「支援を受けることに『負の感情』を持たせないように気をつけたい」と心構えを話した。
コメンテーターの金沢ますみ同大学准教授(児童福祉論)は「公的支援が広がるよう、社会的合意を作るための話し合いを続けるべきだ」と指摘。
最後に西川代表が「子どもの貧困の解決は、大人の責任としてしっかり取り組まなければならない」と訴えた。
〔◆平成28(2016)年3月30日 毎日新聞 地方版〕