親子いこいの広場 もくもく
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'''子ども食堂:「一時のブームではなく」 県内で増加傾向、2カ所から10カ所に /長崎''' | '''子ども食堂:「一時のブームではなく」 県内で増加傾向、2カ所から10カ所に /長崎''' | ||
− | + | 子供に無料や安価で食事を提供する「子ども食堂」が増加している。<br> | |
− | 「カレーがちゃんとある人」「はーい」 | + | 県によると、昨年度までは県内で2カ所だったが、今年度は10カ所に。<br> |
− | + | 運営団体や内容、目的も多様化。<br> | |
+ | 運営関係者は「継続できる態勢をつくり、支援が必要な子供たちに届くようにしたい」と模索している。<br> | ||
+ | 「カレーがちゃんとある人」「はーい」 佐世保市重尾町の広田地区公民館で7月にあった子ども食堂。<br> | ||
+ | 集まった子供たち約30人に無料でカレーライスやサラダがふるまわれた。<br> | ||
+ | 同市の子育て支援グループ「親子いこいの広場 もくもく」が初めて主催。<br> | ||
+ | 子ども食堂の運営に関心のある見学者も大勢詰め掛けた。<br> | ||
+ | 「もくもく」は「モデルケース」として、年内は市内で開催場所を変えながら隔月で開く。<br> | ||
+ | 数山有里代表(35)は「地域住民に取り組みを知ってもらい、それぞれの活動につなげてもらうのが狙い。私たちも来年は拠点を持ちたい」と話す。長崎市坂本の「夢cafe…ひまわり」では週1回、子供たちに食事を提供してきたが、10月から週6回に増やす。<br> | ||
+ | 運営する川井健蔵さん(69)は「毎日提供しないと意味がないのではないかと考えた」と話す。<br> | ||
+ | 2014年開設で、県内の子ども食堂の先駆けともいえる存在だが、今年の夏休みに保護者から「給食がないと、ご飯を食べさせることができない」と悲痛な声が寄せられた。<br> | ||
+ | 川井さんは「いつまで続けられるか、不安はあるが、子ども食堂を一時のブームで終わらせてはいけない」と強調する。県こども家庭課によると、県内の子ども食堂は、昨年度まで長崎市の2カ所のみ。<br> | ||
+ | 今年度新たに佐世保市で3カ所、諫早市で2カ所、長崎、大村、島原の各市で1カ所がオープンした。<br> | ||
+ | 運営団体は住民有志やNPO、大学、民間企業などさまざま。<br> | ||
+ | 「子供の貧困」への関心が高まり、「自分たちでも何かしたい」と運営に乗り出す例が増えた。<br> | ||
+ | 子育て支援や食育などの要素を取り入れる例もある。<br> | ||
+ | 8月には、県内の子ども食堂に関わる団体などが集まる交流会が佐世保市内であった。<br> | ||
+ | 「月1回の開催で意味があるのかという疑問はあると思う。毎日提供するのが望ましいが、スタッフも仕事や子育てがある。とにかく継続できるようにしたい」。<br> | ||
+ | 同市の「みんな食堂」のメンバーが悩みを打ち明けた。<br> | ||
+ | 寄付に頼るだけでなく、行政の助成金への応募や、市民、企業から出資金を募るなどの意見が出された。<br> | ||
+ | 「『貧困』を前面に出すと、子供が行きづらい雰囲気になる」との声も出た。<br> | ||
+ | 今年度から学生と子ども食堂を開設した長崎国際大人間社会学部の大西良講師(37)は「各食堂が実践を積むことで課題が見えてくるので、今後も情報交換を大事にしたい。行政が会場を無料で貸し出したり、周知を手伝ったりするなどバックアップすることも必要だ」と話している。<br> | ||
+ | 〔2016年10月15日・貧困ネット、◆平成28(2016)年10月1日 毎日新聞 長崎版〕 <br> | ||
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2016年10月28日 (金) 14:39時点における版
所在地 | 長崎県佐世保市 |
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周辺ニュース
ページ名:親子いこいの広場 もくもく、長崎県佐世保市、パンくず(子ども食堂・フードバンク)
子ども食堂:「一時のブームではなく」 県内で増加傾向、2カ所から10カ所に /長崎
子供に無料や安価で食事を提供する「子ども食堂」が増加している。
県によると、昨年度までは県内で2カ所だったが、今年度は10カ所に。
運営団体や内容、目的も多様化。
運営関係者は「継続できる態勢をつくり、支援が必要な子供たちに届くようにしたい」と模索している。
「カレーがちゃんとある人」「はーい」 佐世保市重尾町の広田地区公民館で7月にあった子ども食堂。
集まった子供たち約30人に無料でカレーライスやサラダがふるまわれた。
同市の子育て支援グループ「親子いこいの広場 もくもく」が初めて主催。
子ども食堂の運営に関心のある見学者も大勢詰め掛けた。
「もくもく」は「モデルケース」として、年内は市内で開催場所を変えながら隔月で開く。
数山有里代表(35)は「地域住民に取り組みを知ってもらい、それぞれの活動につなげてもらうのが狙い。私たちも来年は拠点を持ちたい」と話す。長崎市坂本の「夢cafe…ひまわり」では週1回、子供たちに食事を提供してきたが、10月から週6回に増やす。
運営する川井健蔵さん(69)は「毎日提供しないと意味がないのではないかと考えた」と話す。
2014年開設で、県内の子ども食堂の先駆けともいえる存在だが、今年の夏休みに保護者から「給食がないと、ご飯を食べさせることができない」と悲痛な声が寄せられた。
川井さんは「いつまで続けられるか、不安はあるが、子ども食堂を一時のブームで終わらせてはいけない」と強調する。県こども家庭課によると、県内の子ども食堂は、昨年度まで長崎市の2カ所のみ。
今年度新たに佐世保市で3カ所、諫早市で2カ所、長崎、大村、島原の各市で1カ所がオープンした。
運営団体は住民有志やNPO、大学、民間企業などさまざま。
「子供の貧困」への関心が高まり、「自分たちでも何かしたい」と運営に乗り出す例が増えた。
子育て支援や食育などの要素を取り入れる例もある。
8月には、県内の子ども食堂に関わる団体などが集まる交流会が佐世保市内であった。
「月1回の開催で意味があるのかという疑問はあると思う。毎日提供するのが望ましいが、スタッフも仕事や子育てがある。とにかく継続できるようにしたい」。
同市の「みんな食堂」のメンバーが悩みを打ち明けた。
寄付に頼るだけでなく、行政の助成金への応募や、市民、企業から出資金を募るなどの意見が出された。
「『貧困』を前面に出すと、子供が行きづらい雰囲気になる」との声も出た。
今年度から学生と子ども食堂を開設した長崎国際大人間社会学部の大西良講師(37)は「各食堂が実践を積むことで課題が見えてくるので、今後も情報交換を大事にしたい。行政が会場を無料で貸し出したり、周知を手伝ったりするなどバックアップすることも必要だ」と話している。
〔2016年10月15日・貧困ネット、◆平成28(2016)年10月1日 毎日新聞 長崎版〕