青少年の自立を支える道南の会
2016年10月12日 (水) 14:03時点における版
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ページ名:青少年の自立を支える道南の会、北海道函館市、パンくず上(ニート・生活就労支援)
援助ホーム運営の「青少年の自立を支える道南の会」 もったいないねット始動!
ホーム退去者や困窮家庭へ 食料 無償で届ける 配達時に見守りも
経済的な事情や虐待などで家族と暮らすことができない若者を支援する、青少年自立援助ホーム「ふくろうの家」(函館)を運営するNPO法人「青少年の自立を支える道南の会」が、同ホームの退去者や困窮家庭などに無償で食料を届ける「もったいないねット・プロジェクト」を始めた。今後徐々に活動を広げる予定で、竹花郁子会長は「さまざまな相談・支援団体や行政とも連携し、プロジェクトを進めていきたい」と話している。
同会は2005年に道内初の青少年自立援助ホームとして「ふくろうの家」を設立。義務教育終了後に働かなければならないおおむね15~20歳の若者を生活を共にしながら支援している。今年4月からは利用者を女子限定とする新体制になった。「もったいないねット・プロジェクト」は、40年前から貧困問題や、家計が苦しい人などに余った食料を届ける「フードバンク」に関心を持つ竹花会長が発案した。ふくろうの家には、道内の青少年自立援助ホームを応援する北海道日本ハムファイターズから定期的にハムやソーセージが届けられたり、企業・個人・団体から、野菜や菓子を含めさまざまな食品が寄贈されている。ただ、到着時期が重なるなど一定期間中に食料品を消費しきれないこともあり、このような際に「入居者以外の困っている人にも食品を渡すことができないか」と考えたという。道南の会は、ふくろうの家から退去した若者の支援にも力を入れており、市内で自立して暮らす退去者に食料を届けることで、見守りを続けている。現在はこのほか、配偶者などからの暴力「ドメスティックバイオレンス(DV)」の被害者が一時的に避難するシェルター、幼児のいる家庭支援グループなど7、8カ所にも届けている。竹花会長は「食料を届けることを通じて1人じゃないという思いをもってもらえれば」と話している。問い合わせは青少年の自立を支える道南の会(電)0138・54・6844へ。
〔2016年9月26日・貧困ネット、◆平成28(2016)年9月15日 北海道新聞 夕刊地方〕