一時保護への親の同意
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2016年10月2日 (日) 08:01時点における版
一時保護への親の同意
一時保護、親の同意不要に 児相の指針見直し
虐待を受けた子供を親から引き離す「一時保護」に関する児童相談所の運営指針について、厚生労働省は10日までに、これまで原則としていた「保護者の同意」を必ずしも求めない内容に見直すことを決めた。
特に子供の生命に危機がある場合などは、ためらわずに保護するよう明記。
児相が慎重になりすぎて対応が後手に回る事態を防ぐ狙いがあるという。
相模原市児相に保護を求めた中学2年の男子生徒が自殺を図り死亡した問題で、両親の同意が得られず児相が一時保護を見送っていた事態を踏まえた対応。
来月中にも各自治体に通知する方針。
相模原市は8月にまとめた報告書で「指針に基づく運用は児相によって判断が分かれることも考えられる」とし、国に一時保護の基準を明確化するよう求めていた。
厚労省によると、新たな指針は保護者の同意について「原則」ではなく「得ることが望ましい」と表記。
その上で、子供の生命に関わる事態などが疑われる時は、同意を必要とせず「ちゅうちょなく保護すべきだ」と明記する方針という。
〔2016年8月27日・貧困ネット、◆平成28(2016)年8月10日 日本経済新聞 電子版(共同通信)〕