みよし市はたらくサポートセンター
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2016年8月29日 (月) 11:17時点における版
みよし市はたらくサポートセンター
社会的弱者の就労支援 みよし市7月 センター開設、相談募る
【愛知県】今春も多くの若者が社会人生活を迎える一方で、生活困窮者や障害者の就職は依然として厳しい。
社会的弱者の就労を支援しようと、みよし市は七月、「はたらくサポートセンター(仮称)」を市ふれあい交流館(三好町)に開設する。
市福祉課の加藤清二課長は「困窮の解消や障害者の生きがいづくりになれば」と話す。
センターには市職員ら七人が常駐。困窮者には窓口での相談や家庭訪問を通じて、生活改善や家計簿の付け方などを助言する。
障害者には、就労のために必要な生活習慣の習得を目指す講習を開くほか、企業と協力して就労実習も開く。
就労を希望する人には、市ふれあい交流館にある市の就労支援センターと連携し、求人情報を提供する。
豊田市のハローワークの利用も促す。
二〇一五年度、生活保護申請などみよし市役所に寄せられた困窮相談は二百二十九件。
前年度より六十二件も増えた。
市は内訳を分析していないが、加藤課長は「障害と高齢が貧困と連鎖する例が目立つ」と指摘する。
県によると、県立特別支援学校高等部を卒業した障害者の就職率は37~40%(一一~一五年)。
県が指針とする50%を下回り、全国の高校卒業者就職率の半分以下。
県の担当者は「就職率向上、障害者一人一人に適した多様な就労先確保は県全体の課題」と話す。
〔2016年4月20日・貧困ネット、平成28(2016)年4月12日 中日新聞 朝刊豊田版〕