エンカレッジ北谷教室
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2016年8月27日 (土) 22:15時点における版
エンカレッジ北谷教室
<子どものいま これから>「発達段階応じ支援を」 子の貧困 知事、児童施設を視察
沖縄の深刻な子どもの貧困の解消に向け、翁長雄志知事は27日、県内で子どもの支援活動を行う施設を初めて視察した。
子どもの貧困の現状を把握し、地域の実情に合った対策を進めるための視察で、母子生活支援施設や児童養護施設、無料塾を回り、スタッフや利用者から話を聞いた。
視察を終え、翁長知事は「子どもの貧困にはいろいろなパターンがある。子どもの発達段階に応じた支援、段階を踏んだ支えが必要だと感じた」と感想を述べた。
また、高校進学などを支援するため幅広い給付型奨学金の必要性にも理解を示した。
生活保護世帯や準要保護世帯の小中学生を対象に学習支援を行うNPO法人エンカレッジ北谷教室では、坂晴紀代表の説明を聞きながら、子どもたちの勉強の様子を視察した。
坂代表は、就学援助などの手続きが行えない貧困家庭がいることを説明し「支援が必要なのにつながらない子がいる。制度を熟知した支援員が必要で、支援員の役割が重要になる」と話した。
同行した野国昌春北谷町長は、6月にも町内2カ所目の無料塾が開校することを報告した。
翁長知事は「無料塾が子どものいい部分を引き出している。行政がしっかりサポートしていけるよう、市町村と相談していきたい」と話した。
このほかに、翁長知事は、那覇市母子生活支援センターさくら、南城市の児童養護施設島添の丘を訪問した。
〔2016年5月8日・貧困ネット、平成28(2016)年4月28日 琉球新報 朝刊〕