あだち子ども食堂
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2016年8月23日 (火) 21:16時点における版
あだち子ども食堂
◇「『子どもが好き』を伝える」
足立区で活動する「あだち子ども食堂」の長場美智代代表は、テレビ番組で食事をまともに食べられない子どもの現状を知り、衝撃を受けた。
自身も中学生の息子がいるため、食事をしっかり食べられる機会のない子どもたちを救いたいという気持ちで、本やインターネットで情報収集し、独学で食堂の立ち上げに励んだ。
現在は、知人と共に運営している。
食堂には区の学童保育室が併設されており、学童保育時間の終了後、そのまま食堂で夕食を取れるようになっている。
誰でも利用でき、子どもは高校生までが無料、保護者は300円。
月2回、第2、4水曜日に食事を提供している。
栄養士の中川彩子さんが旬の食材を使った献立を考案。
食材は団体の趣旨に賛同した農家が提供してくれたものや、寄付で賄っている。
バラずし、チンゲンサイと厚揚げのあんかけ、あさりの澄まし汁、白玉フルーツポンチなどと季節感あふれるメニューだ。
長場さんは「長く付き合っていく中で、子どもの悩みを聞き出せるような信頼関係を築いていきたい」と語る。
今後は小学生を主な対象とした学習支援も行っていきたいと考える。
「子どものことが大好きだという気持ちを持ち続けていれば絶対に子どもにも伝わる。子どもの幸せの役に立ちたいという気持ちが一番大切。食だけでなく、心に栄養を与える環境をつくり、貧困の連鎖を少しでも断ち切れるように努力したい」と前を向く。
〔2016年4月9日・貧困ネット、平成28(2016)年3月31日 時事通信 官庁速報〕