通信制高校と連携校の平易な説明
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2016年7月20日 (水) 08:08時点における版
高校はこんな学校・教育制度が関係します(平易な説明)
〔葛飾区の進路フェアで配布する資料用に2016年7月に改訂〕
全日制高校
週5日の通学を基本とする高校です。
不登校生徒を受け入れるのは主に寄宿舎がある地方都市や農山村地域の高校です。
都市域で不登校生を受け入れる全日制はそれを公表しないことが多いです。
受け入れても対応できる以上の生徒が集中するのを避けるためと思われます。都内に数校あります。
通信制高校と広域通信制高校
主に自学自習による学習と年間20日ぐらいの通学(スクーリング)により学習成果を評価し、単位取得の認定をするのが通信制高校です。
単位認定は成績と出席日数によります。
そのうち本校のほかに複数の校舎を持ち、3つ以上の都道府県から生徒募集できるのが広域通信制高校です。
本校が所在する以外の都道府県から生徒募集をする場合は、それぞれの都道府県の承認がいります。
そのため本校以外の校舎は通信制高校学習センターとなります。
通信制高校学習センターと通信制高校サポート校は生徒募集を都道府県の承認を得ている・得ていないという点で違いますが、一般には区別されていません。
私立の通信制高校が広がったのは、週5日・週3日など登校日数が多い全日型通信制高校・通学型通信制高校が生まれたためです。
全日制高校では全登校日数の3分の1以上の欠席は進級できません。
通信制高校では年間の元々の登校日数は20日前後なので、欠席が多くなっても学習面の条件を満たせば進級が可能です。
通信制高校学習センター
私立の広域通信制高校が採用する方法です。
高校の認可登録は本校で取得しますが、分校舎を各地に置きます。
この各地に置いた校舎が学習センターです。
~キャンパス、~校舎など学校により呼び名が違います。
本校とは別の都道府県にあることが多く、通信制高校学習センターは本校が生徒募集の承認を得ている都道府県内にあります。
通信制高校サポート校
通信制高校と連携し、在籍する生徒の通常の学習活動を本校とは別の校舎で行なう場所が通信制高校サポート校、略称がサポート校です。
協力校や連携校と称しているところもあります。
本校が生徒募集できる承認を得ている都道府県に校舎があることが多いですが、経営体が本校とは違う場合が少なからずあります。
教員は基本的には本校の教員とは別です。
教育内容(科目設定など)も本校と別になっている所がありますが、単位認定・卒業資格は本校が行ないますので、教育内容は本校の承認が必要です。
定時制高校と昼間定時制高校
設立は勤労者の高校として始まり主に夜間高校でした。
不登校生に対応するために昼間定時制高校や3部制(朝・昼・夜)などの定時制高校が全国的に広がりました。
東京都の昼定時制高校はチャレンジスクールと呼ばれます。
技能連携校
通信制高校と連携し普通科目以外の技術知識や専門科目を学習する教育機関です。
生徒は連携する通信制高校にも学籍をおき、ダブルスクールになります。
連携する高校も卒業します。
准看護師養成学校には2年制の技能連携校もあります。もう1年を連携する通信制高校で学び合計3年で高校卒業です。
単位制高校
高校卒業に必要な単位数は74単位です。
これを学年にとらわれず修得する形で学習する制度をとるのが単位制です。
通信制高校は全て単位制高校です。
定時制や全日制にも単位制を採用する高校もあります。
単位制以外を学年制といいます。学年で必要単位をとると2年生、3年生に進級し、さらに卒業になります。
高等専修学校
職業教育を行なう専修学校の1つです。
中学卒業で入学できるのが高等専修学校で、専修学校高等課程とも言います。
高校卒業で入学できるのが専修学校専門課程、別名が専門学校です。
3年制以上の高等専修学校は、大学入学資格付与指定校とされ、卒業生は大学入学試験の受験資格があります。
それで高校卒業同等資格の学校といわれています。
高卒認定資格試験
文部科学省が実施する高校卒業程度を認定する検定試験です。昔は大検(大学入学資格検定)と言われていました。
高校在籍中の取得単位なども含めて必要な科目の試験に合格すれば高校卒業と同等資格になります。
文部科学省が年2回実施します。
高校在籍中でも受験できます。
受験のための予備校を高卒認定予備校といいます。
高校留学
外国の高校に留学し、その国の高校資格をとる人もいます。その留学を支援するのが高校留学機関です。
在籍する高校で手続をして高校留学すると1年で30単位を取得できます。
留学などにより外国の教育機関に合計12年以上修学した人は、日本国内の大学入学資格があります。