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文通の役割を評価し継続します

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ほとんど中断なのですが全部やめるのではなく継続します。<br>
 
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'''(1)'''ブログ「センター便り」には、「文通ボランティア」を検索して入る人が多くいます。<br>
 
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ブログの解析をみます。<br>
 
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2014年12月22日 (月) 16:01時点における最新版

文通の役割を評価し継続します
〔2014年12月22日〕

文通の運営を本格的に始めたのは『ひきコミ』を発行し始めた2001年からです。
その『ひきコミ』は2年後の2002年末には事実上休刊になりました。
文通の参加者は急減しましたが、以後の10年間も細々と続いています。
2005年の6月に不登校情報センターをNPO法人にするにあたり『ひきコミ』を会報としました。
だいたい月刊で発行し続け、2012年の終わりまできました。
その会報にときどき文通用の投稿を載せてきたのです。

ほとんど中断なのですが全部やめるのではなく継続します。
その理由などを並べてみます。
(1)ブログ「センター便り」には、「文通ボランティア」を検索して入る人が多くいます。
ブログの解析をみます。
Top search terms 累積訪問数(2014年1月1日=1年前のデータです)。
①文通ボランティア181 、②アスペルガー 53 、③二条淳也 42 、 ④文通 ボランティア 39 、⑤玉成高校 33 、
⑥長崎玉成高校 27 、⑦発達障害 専門学校 24 、⑧子若法 24 、⑨発達障害 疑似体験19、⑩手紙を書くボランティア 18 、
⑪発達障害専門学校 15 、⑫文通 ボランティア14 、⑬ペーパービーズ 作品 14 、⑭いじめ 後遺症 社会人 13 、⑮いじめ後遺症 12
⑯闘う女医 10 、⑰ひきこもりサポーター 10 、⑱発達障害 不登校 中学生 9 、⑲関水徹平 9 、⑳発達障害 専門学校 9 。
このように、文通ボランティアの関することが上位20位までに4件あり、20件の合計576のうち252(44%)を占めます。
(2)文通ボランティアが目に付きます。
それに比例して、文通ボランティア希望のメールによる問い合わせは多くあります。
正確にカウントはしていませんが、この1年で30件程度になったものと思います。
ときどき返事をし、その様子をブログに書いたこともあります。
実際に文通ボランティアに登録したのは9名です。
内3名はこのブログ以外からの参加です。
文通ボランティア希望者にはご自身の体験を詳しく書いてほしい点がハードルになっています。
高いハードルなのでしょう。
(3)文通ボランティアに申し込んだ人の“志望動機”を見てわかることがあります。
ほとんどが不登校・引きこもりの経験者です。いじめを受けた体験者です。
自分の経験を生かそうとしています。実際に生かせるでしょう。
しかしそれは専門家とは違います。
だからいいのです。
引きこもり状態の人のどれくらいが何らかの専門家につながっているのでしょうか? 
推測ですがどう多く考えても10%未満です。
90%は専門家とは関わっていないし、関わりたくもないのです。
なぜなら専門家は意外とわからないことを知っているからです。
専門家ではなく、体験者として関わる役割がここに見出せます。
それがこの問題への中心的な対応方法かどうかはひとまず脇におきます。
いずれにしても感覚的な経験を理解されないかぎり、自分の状況は理解してもらえないと感じているのです。
感覚的な経験は言葉にしづらく、また情感・感情とは密接につながる事情です。
(4)これまでの文通活動の経験からわかることがあります。
一般論的なアドバイスはいらないし、そういうことは文通を中断する元になります。
いちばん必要なことは共感になると思います。
経験者に適性を見るのはこの点です。
「弱さでつながる」ものであり、それは目標達成などの「強さでつながる」タイプとは違った粘着性のあるつながりをつくります。
この点が後に出てくる女性の役割にかかわるのです。
(5)文通の役割に関して、名古屋の木村茂司先生から、それが引きこもりから抜け出すことに結びついた例を聞きました。
私もそれに相当することを見聞きしていたはずですが、ほとんど意識していなくて実例を思い起こせません。
ただ「不登校、ひきこもり、対人不安の人から発信する個人情報誌」の『ひきコミ』による文通が引きこもりから抜け出る方法になっていることは想定してもよかったのです。
それは訪問サポートほどの直接的な働きかけとは違うけれども、緩やかな手段と位置づけられていいものでしょう。
しかし、文通の本格的な再開をねらっても、これという方法はありません。
(6)重要と思うのは、文通の参加者は女性に多い点です。
どれくらいなのか? 
かなり以前に文通の全体状況を調べたとき、それも調べていたことを思い出します。
正確とはいえませんが参加者の3分の2以上は女性としておきます。
私が引きこもり経験者に男女差が世間で言われるほど大きくはないと考える根拠は文通における女性の多さです。
女性の生活・行動様式とは違うために、引きこもりは男性が圧倒的に目立つのです。
違った視点から見ると女性の引きこもりは少なからずいます。
主婦の引きこもり、家事手伝いにおける引きこもり女性の存在です。
男性の主夫の引きこもりや男性の家事手伝いの引きこもりは皆無とはいえませんが、女性に比べてはるかに少ないのです
(男性の引きこもりのある割合が主夫業型、家事手伝い型になるのは確かです)。
女性の引きこもりは名称を変えて存在しているのです。
それが文通というところから見えてくるのです。
(7)女性の役割として注目したいのは、“女性らしい”引きこもり支援方法がここに潜在していると予想できることです。
一人ひとりに感情をこめて丁寧に対応していく方法は、全体として男性よりもはるかに優れています。
理路整然と関わるよりもむしろ情緒的に関わるのが引きこもり支援方法としていいことはありませんか。
職業分類的には対人サービス業の一つになる可能性を秘めています。

このような背景と理由から、不登校、ひきこもり、対人不安の人とつながる文通を再評価して盛り上がりはなくとも継続することにしました。

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