お答え:学校は子どもの責任にしてしまうー赤沼侃史
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2013年5月24日 (金) 06:57時点における版
学校側は子どもの責任にしてしまう―赤沼侃史
質問:
〔質問17〕中学校でのイジメ対策はどんなこと?
中学3年生ですがイジメにあっているようです。
2学期が始まってから子どもは学校にいかないと言っています。
学校の先生に相談に行きましたが本気で取り合ってくれません。
イジメられているというのは子どもの勘違い、思いこみとされてしまいます。
学校ではイジメ対策にどんなことをしているのでしょうか。
回答:
現在の学校は子どもの成績を高めるのに全力を注いています。
毎日がいつものように過ぎていくことを求めています。
それ以外のことが起こって欲しくないです。
いじめの判断はたいへんに難しいです。
いじめとして学校が動き出すと、学校にとって多くの労力をそれに注がなくてはならないので、難しいことになります。
できるだけ穏便に終わらして、関係した子どもたちが卒業してくれるのを待っています。
はっきりとしたいじめの証拠があるなら別ですが、多くのいじめられた子どもの訴えは、いじめとして断定できないのです。いじめと認めなくても学校側には逃げ口上がいくらでもあります。
いじめられていると訴える子どもが一人いても、学校側は子どもの責任にしてしまえば、その子ども一人を犠牲にして卒業を待てば、学校側はすべて丸く収まります。
いじめがあったとしても、いじめた子どもといじめられた子どもと仲直りをしたという形の上での証拠を作って、それでいじめは終わったとしています。
学校側の責任は終わったとしています。
回答者と所属団体
赤沼侃史・子どもの心研究所(登校拒否研究室)