お答え:休ませた方が再挑戦は早くなるー赤沼侃史
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高校生の父親から。父母が別居し父子の2人住まいです。<br> | 高校生の父親から。父母が別居し父子の2人住まいです。<br> | ||
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− | + | 学校を休んでいても、休学していても、子どもが荒れることには変わりありません。<br>不登校問題の解決にもなりません。<br>思い切ってできるだけ早く退学をさせて、子どもが学校と関わらなくてよくなると、子どもの荒れは落ち着いてきます。<br>心が落ち着くと子どもなりに将来の目標が見えてきます。<br>その目標を目指して、必要なら再度高校に入学する、定時制高校に行く、通信高校に行くなどの選択ができます。<br>今までの経験ですと高等学校卒業認定試験を目指した方が、何かとよい結果が出ています。<br> | |
− | + | 多くの親や大人は、子どもが高校に行けないなら、定時制高校、通信高校に行くことを求めます。<br>それは高校に行き続けることと子どもにとっては同じですから、子どもは荒れ続けます。<br>それよりも荒れる原因である高校を退学して、いったん引きこもって、心を元気にして再挑戦をした方が将来は開けます。<br> | |
− | + | 学校に行かなくなると、多くの子どもは引きこもります。<br>多くの親や大人は引きこもることをたいへん問題視しますが、子どもの立場から言うなら、引きこもってつらい心を癒して、心を元気にしてから再度学校を考えた方が、学校を続けられます。<br>また、子どもの心が元気になると、子どもの方から引きこもりをやめますから、子どもの引きこもりを解決しようとする対応は多くの場合かえって子どもをつらくして、学校に戻れなくなります。<br> | |
− | + | 子どもに母親がいないと父親が母親の代役をしなくてはなりません。<br>しかし多くの場合、子どもが安心して不登校になれたら、安心して引きこもりになれたら、父親に母親の代役はそれほど難しくないです。<br>いずれにしても子どもを信頼して、安心して不登校にして、安心して引きこもらせて、子どもの自発的な再挑戦を待たれるのが、いちばん早くて、いちばん確実な方法です。<br> | |
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2013年5月14日 (火) 22:11時点における版
お答え:休ませたほうが再挑戦は早くなるー赤沼侃史
質問:学校から休むように言われました。
高校生の父親から。父母が別居し父子の2人住まいです。
学校を休み始めて精神科を受診したら社会不安が強いといわれました。
このままでは退学になります。
父に暴力を振い、学校からは状態がよくなるまで登校しなくてよいといわれています。
どうすればいいでしょうか。
回答
高校生で不登校になった場合、学校の言うように学校を休ませても、休学扱いをしても、学校に戻ることができないことが多いですし、戻れたとしてもすぐにまたいけなくなります。
最終的に退学になります。
せっかく高校に入ったのにと思われる親が多いですが、精根尽きて学校に行けなくなっている事実を親や先生方は気づくべきでしょう。
学校を休んでいても、休学していても、子どもが荒れることには変わりありません。
不登校問題の解決にもなりません。
思い切ってできるだけ早く退学をさせて、子どもが学校と関わらなくてよくなると、子どもの荒れは落ち着いてきます。
心が落ち着くと子どもなりに将来の目標が見えてきます。
その目標を目指して、必要なら再度高校に入学する、定時制高校に行く、通信高校に行くなどの選択ができます。
今までの経験ですと高等学校卒業認定試験を目指した方が、何かとよい結果が出ています。
多くの親や大人は、子どもが高校に行けないなら、定時制高校、通信高校に行くことを求めます。
それは高校に行き続けることと子どもにとっては同じですから、子どもは荒れ続けます。
それよりも荒れる原因である高校を退学して、いったん引きこもって、心を元気にして再挑戦をした方が将来は開けます。
学校に行かなくなると、多くの子どもは引きこもります。
多くの親や大人は引きこもることをたいへん問題視しますが、子どもの立場から言うなら、引きこもってつらい心を癒して、心を元気にしてから再度学校を考えた方が、学校を続けられます。
また、子どもの心が元気になると、子どもの方から引きこもりをやめますから、子どもの引きこもりを解決しようとする対応は多くの場合かえって子どもをつらくして、学校に戻れなくなります。
子どもに母親がいないと父親が母親の代役をしなくてはなりません。
しかし多くの場合、子どもが安心して不登校になれたら、安心して引きこもりになれたら、父親に母親の代役はそれほど難しくないです。
いずれにしても子どもを信頼して、安心して不登校にして、安心して引きこもらせて、子どもの自発的な再挑戦を待たれるのが、いちばん早くて、いちばん確実な方法です。
回答者と所属団体
赤沼侃史・子どもの心研究所(登校拒否研究室)