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直島

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アーティスト:下道基行(したみちもとゆき)さん<br>
 
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〔みんなの県政 THE かがわ 令和6年9月号〕<br>
 
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2024年11月20日 (水) 16:03時点における版

直 島

種類・内容
所在地 〒香川県直島町
代表・運営者
連絡先

瀬戸の宝石うちの島14 直島(なおしま)
アーティスト:下道基行(したみちもとゆき)さん
マレーシアの写真家が漂着物で製作したカメラを使い写真館を公開中
■製錬所の島からアートの聖地へ 時代の変化を記録
◯直島に移住したきっかけは何ですか。
2019年の瀬戸内国際芸術祭で、《瀬戸内「 」資料館》の制作のため直島に滞在していた時に、神社から秋祭りの太鼓の音が聞こえてきました。
少年時代を過ごした岡山を思い出し、同じ空気を持っているなと感じました。
観光地でありながら、地域のコミュニティーがしっかり残っている珍しい場所。
当時は子どもが産まれたばかりで、愛知県で暮らしていましたが、島に生活拠点を移すのも面白いかなと思いました。
◯島での活動について教えてください。
私は島の景観や風土、歴史を独自のアプローチで記録し、《瀬戸内「 」資料館》で展示しています。
「 」内には、展示ごとに異なるテーマ名が入ります。
ほかにも、「直島表現図鑑」と題して、島に住むクリエィティブな人を紹介しています。
最初は2、3年で終わる予定でしたが、調査すればするほど、島には面白い人がたくさんいて、題材も豊富。
直島の記録を始めてみたものの、まだまだ時間が必要です。
◯直島の魅力はどんなところですか。
小さな島なのに、都会並みのスピードで変化しているのが面白いですね。
今や世界中から観光客が訪れていますが、約100年前にできた製錬所も、社員が全国から来ては3〜5年周期で入れ替わってきました。
島民は短いサイクルで変化することに慣れていて、常に島外から来た人たちとも一緒になって楽しめる感覚も持っています。
変わることへの抵抗もある中、直島は変化を受け入れ発展してきた、世界でも珍しい島だと思います。
■島の子どもたちに体験の機会を
直島の地域おこし協力隊として、2014年に東京から家族で移住してきた江幡紗恵(えばたさえ)さん。
協力隊の任期終了後、島での子育てに課題を感じ、「直島の子育て環境をより良くしたい」と、2020年に仲間と共に子育て支援事業をスタートさせました。
2023年には、習い事など体験機会が少ない島の課題を解決するため、直島小学校の近くに放課後児童クラブ「NAOSHIMA SAILORS CLUB(セーラーズクラブ)」を開設。
「島の子どもたちにいろいろな経験をさせてあげたい」と、調理実習や工作、オンラインでの工場見学、英会話のほか、共感する力や協調性を養うために演劇や子ども食堂も企画。
「いろいろな体験ができることを知ってもらえれば」と江幡さん。
平日の午後3時まではカフェとして利用可能で、保護者も集える新たな居場所になっています。
◎直島の子育て世代を支援する一般社団法人キッズポートの江幡さん
■直島
◯下道基行《瀬戸内「 」資料館》/宮浦ギャラリー六区
かつて島民が通ったパチンコ店をギャラリーとして改修。
2019年から下道基行によるプロジェクト《瀬戸内「 」資料館》が展開され瀬戸内海地域の景観、風土、民俗、歴史などが調査、収集、展示されています。
毎週土曜日午後1時~5時開館。毎年8月から10月頃に特別展を実施。
◯宮島達男 家プロジェクト「角屋」
直島特有の家屋や寺社などを改修し、現在も生活が営まれる地域で、空間そのものを作品化した「家プロジェクト」の第一弾作品。
制作には島民が参加し、室内のプールに125個のLED製のデジタルカウンターを設置しました。
◯直島小学校
直島町の公共建築を数多く手掛けた建築家の石井和紘氏が最初に完成させたのが直島小学校。
滑り台のような傾斜が特徴的で、中央入口から両翼に広がる真っ白な校舎はまるで「要塞」。
思わず目を向けてしまう建物です。
◯直島ホール
建築家三分一博志氏が設計した、ホール、集会所、庭園からなる多目的施設。
集落の風や水、太陽の動きなどを綿密にリサーチし、自然エネルギーを積極的に活用した設計になっています。
日本最大級の総ヒノキ葺(ぶ)き、漆喰(しっくい)塗りも見事。
◯NAOSHIMA SAILORS CLUB
直島小学校の近くに新しくできた放課後児童クラブ。
屋内は吹き抜けの2階建てで見通しの良い造りで、子どもが遊んだり、勉強できるスペースを確保。
平日の午後3時まではカフェとして営業しています。
◯地中美術館
安藤忠雄氏が設計した美術館で、瀬戸内の美しい景観を損なわないよう建物の大半を地下に埋設。
地下でありながら自然光が降り注ぐ空間に、クロード・モネやジェームズ・タレル、ウォルター・デ・マリアの作品を恒久設置しています。
◯草間彌生「南瓜」
ベネッセアートサイト直島のシンボルと言える作品。
海に突き出た古い桟橋に設置された「南瓜」は、海の青や樹々の緑の中、一際目を引くとともに、直島にしかない風景を見せてくれています。
※詳細は広報紙3ページの地図をご覧ください。
▼data
直島(直島町) 人口:2,880人
面積:7.82平方キロメートル
(住民基本台帳 2024年4月1日現在)
《アクセス》
高松港から宮浦港までフェリーで約60分、高速艇で約30分
《島内の交通手段》
・レンタサイクル
・レンタカー
・レンタバイク
・路線バス
・タクシー
・徒歩
問い合わせ先:直島町まちづくり観光課【電話】087-892-2020
  〔みんなの県政 THE かがわ 令和6年9月号〕

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