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Job:木工作家・碁盤師・能面師

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(木工作家)
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販売は、注文制作、土産店や工芸店への卸販売など。工芸展への出品もあります。<br>
 
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一般見学者に有料で技術指導をしている人もいます。<br>
 
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====碁盤師====
 
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2017年9月6日 (水) 23:20時点における版

目次

木工作家・碁盤師・能面師

木工作家

〔2003年原本〕
木を使って、実用品や装飾品を作る工芸家です。
形ができた後、飾りと保存のために漆を塗るのを専門とすると漆器(しっき)工芸家になります。
漆器工芸家のもとで木製作品を専門に作る人もいます。
木製作品を塗り師(問屋など)へ卸す人もいます。塗料には漆のほかに、化学塗料の使用が普及しています。
作る物は、作る技法によって彫り物、剞(く)り物、指し物、曲げ物などに分けられます。
木箱、鉢、壁画などですが、机や椅子(いす)、テーブルなど家具を作る人もいます。
副業としてペンダントやブローチのようなアクセサリーを作っている人もいます。
職人的、手工業的に家具を作る人は家具職人になります。飾り物を専門家とする人は木彫工芸家を名乗る人が多いようです。
家具職人を除くこれらの木製作品の制作者(漆器工芸家の一部を含む)の集合職合が木工作家です。
木彫りの工程は、彫る→磨く→彩色する→燻す(いぶす)→仕上げるです。
使う道具は、鋸(のこぎり)、曲尺、墨壺、鉋(かんな)、鑿(のみ)のような大工用具から
彫刻刀、鏨(たがね)、鑢(やすり)剞(く)り用小刀など。
「名工は道具から作る」といわれ、道具をみればその人の腕がわかるほどだといいます。
使う木(材料)は、桂(かつら)、桐(きり)、欅(けやき)、栗(くり)、桑(くわ)、椎(しい)、杉(すぎ)、
栃(とち)、楢(なら)、檜(ひのき)などです。
それぞれの木を見る目を育てることが大事です。
これがいちばん難しい修業となります。
基本的な材質を見極めることのほかに櫛(ふし)、裂け目、木目をどう生かすのかを考えます。
木の素材を生かした形、新しい図案づくりに情熱をかけます。
販売は、注文制作、土産店や工芸店への卸販売など。工芸展への出品もあります。
一般見学者に有料で技術指導をしている人もいます。

碁盤師

〔2003年原本〕
木製の本格的な碁盤を作る人です。碁盤だけでなく、多くはほかの木工品も作っています。
碁盤の最高品は榧(かや)の木造りのものです。弾力性が適しているためです。
自然木を切ってから15年程度乾燥させます。
当初70kgの木が20kgまでに乾燥したころに、碁盤作りに入ります。
やや大き目の形にし、それが乾燥したところでゆがみが出るので修正加工して完成します。
一般普及用の碁盤は桂(かつら)の木で作り、乾燥に3年。作り方は榧の木と同じです。

能面師

〔2003年原本〕
能に使う能面の製作者です。多くは装飾用に使われます。
面の種類は、小面(こおもて)(若い女面)、若女、般若(はんにゃ)、翁(おうな)、おかめ、ひょっとこなどの種類があります。
いちばん難しいのは、表情の少ない女面、小面と若女はどっちつかずになりやすい。表情のある般若はむしろ作りやすい。
もう1つは塗り。「彫り半分、塗り半分」といわれるくらいで、きれいに彫っても彩色で失敗することもあります。
作品はデパートや骨董店に出品されます。素人の愛好者が増えてきています。
目標は、能舞台で演者につけてもらうことです。


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