Center:中退生のフォロー調査(案)
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2019年1月2日 (水) 10:19時点における最新版
中退生のフォロー調査(案)
〔2010年11月28日〕
不登校生の受入れと中途退学者フォロー策の調査
――協力のお願い(草案)――
通信制高校は不登校生の重要な受け皿になっています。
私立学校を中心に過去10年間に通信制高校は2倍以上に増えました。
サポート校や学習センターまで加えるとさらに大きな広がりを見せ、現代は通信制高校の時代とさえいうことができます。
しかし、不登校生への教育的対応については十分ではなく多くの課題を持っています。
在籍している通信制高校生の3分の1は年間1単位も取得していません。
在籍以上に意味のない人が多数います。
卒業生の4割は進学も就職も職業指導も受けていません。
卒業以上に意味のない非社会的存在の人が多数います。
この事態に意欲的な通信制高校は果敢な取り組みを試みています。
生徒が参加する教育活動の推進、学習の遅れに対する個別的な対応、カウンセリングや相談体制の確立、寮施設を含む合宿生活体験、各種の資格の推進や職業体験などの単位認定の導入などにとどまりません。
地域に根ざした学習塾などとの協力(学習センターやサテライト教室の普及)、自宅への訪問の組織的な取り組み、インターネットの利用、地域の事業所との協力をしているところなどもあります。
専修学校の側からは1年制の専門課程を設置して対応を考えているところがありました。
私は高校卒業後に不安を感じる生徒を別科などの受け皿をつくり生徒と学校とのつながりを継続するように提案したことがあります。
これらのさまざまな取り組みは必ずしも通信制高校に限ったものではありませんし、一般的に全てが肯定的に受けとめられているのではありません。
それでも必ずしも安易に流れた対応策とはいえません。
しかしこれという対応策がないなかで、不登校生や中退者のなかには深刻な事態になっている人が多数います。
以上の状況説明は事態の一端を示すだけでまだ本当の様子を把握しているとはいえません。
この認識において不登校情報センターとして事態をより明らかにするために、不登校生、中退生を受け入れている全日制高校を含む高校教育機関(サポート校やフリースクールを含む)に次のお願いをいたします。
(1) 別紙アンケート「不登校生の受入れ、中退生のフォローに関する調査」(未完成)へのご回答をお願いいたします。
これは上の問題意識を個別の学校・スクールで具体的に把握しようとするものです。
発表のしかたはよく注意し各校の要望を優先します。